2023年第167回GⅠ天皇賞(秋)予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年天皇賞(秋)の注目馬を分析!

天皇賞(秋)の特徴

GⅠ天皇賞(秋)は第4回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬58kg、同牝馬56kg。

なお天皇賞(秋)は以下に該当している馬が優先的に出走出来ます。

  1. 国内レーティング上位5位以内で、牡・騙馬110ポンド、牝馬106ポンド以上の競走馬。
  2. 出走登録している外国調教馬(最大9と頭まで)
  3. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典で1着となったJRA所属馬
  4. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典のいずれかで2着以内に入った地方所属馬。

それ以外は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの獲得賞金の総和で金額上位順に出走できます。

ジャパンカップ、有馬記念と共に秋の古馬三冠レースの初戦であり、秋の中距離最強馬を決める1戦です。

↓過去10年の天皇賞(秋)入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年天皇賞(秋)出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ノースブリッジ モーリス 牡5 岩田康誠 村田牧場
奥村武 (美浦) アメージングムーン 58kg 井山登
2 2 エヒト ルーラーシップ 牡6 横山和生 白井牧場
森秀行 (栗東) ディープインパクト 58kg 平井裕
3 3 ドウデュース ハーツクライ 牡4 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Vindication 58kg キーファーズ
4 4 ダノンベルーガ ハーツクライ 牡4 J.モレイラ ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Tizway 58kg ダノックス
5 5 ガイアフォース キタサンブラック 牡4 西村淳也 追分ファーム
杉山晴紀 (栗東) クロフネ 58kg KRジャパン
6 6 ジャスティンパレス ディープインパクト 牡4 横山武史 ノーザンファーム
杉山晴紀(栗東) Royal Anthem 58kg 三木正浩
6 7 イクイノックス キタサンブラック 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) キングヘイロー 58kg シルクレーシング
7 8 ヒシイグアス  ハーツクライ 牡7 松山弘平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Bernstein 58kg 阿部雅英
7 9 プログノーシス ディープインパクト 牡5 川田将雅 社台ファーム
中内田充 (栗東) Observatory 58kg 社台レースホース
8 10 ジャックドール モーリス 牡5 藤岡佑介 クラウン日高牧場
藤岡健一 (栗東) Unbridled’s Song 58kg 前原敏行
8 11 アドマイヤハダル ロードカナロア 牡5 菅原明良 ノーザンファーム
大久保龍 (栗東) ディープインパクト 58kg 近藤旬子

勝ち馬予想に役立つ!天皇賞(秋)の注目馬分析

イクノイックス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
シャトーブランシュ キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
ブランシェリー トニービン
メゾンブランシュ

イクノイックスは昨年の天皇賞秋、有馬記念、今年のドバイシーマクラシック、宝塚記念とGⅠ4連勝中。これまで8戦6勝2着2回で、皐月賞・ダービーは2着とGⅠ出走機会全連対中現在ワールドホースランキンで1位。

イクイノックスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。キングヘイロー産駒の母シャトーブラッシュはマーメイドステークス勝ちがある4勝馬。イクイノクスの半兄でキングカメハメハ産駒のヴァイスメテオールがラジオNIKKEI賞を制しています。

血統内にリファールと5×5×4、ヘイローの4×4の濃いクロスを持つ中距離配合。母系にスタミナを補うトニービンが入っているものの適距離は1800~2200m辺りで、天皇賞秋は適鞍。

前走宝塚記念は単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応えて優勝。2着馬のスルーセブンシーズの強襲で首差まで迫られましたが、同馬が凱旋門賞4着に入ったことからも実力はやはりワールドクラス。3着のジャスティンパレスには0.2秒差を付けています。

宝塚記念からの直行ですが、昨年の天皇賞秋もダービーからの直行で勝利。しかもパンタラッサが作ったハイペースで逃げ込みを図る中、メンバー中最速の32秒7、勝ち時計1分57秒5という破格の時計で2着のパンタラッサに1馬身差というハイパフォーマンスを見せつけています。

今年はパンタラッサが出走していませんが、同型馬のジャックドールの単騎逃げが予想され、展開は昨年と同じか。昨年は体が未完成でしたが、古馬となり馬体が完成した今回はさらなるパフォーマンスが期待できます。勝ち負け。

ドウデュース

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ダストアンドダイヤモンズ Vindication Seattle Slew
Strawberry Reason
Majestically Gone West
Darling Dame

ドウデュースは昨年のダービー馬で、朝日杯フューチュリティーS勝ちを合わせてGⅠ2勝。これまで9戦5勝2着1回3着1回。重賞は他に皐月賞3着、今年の京都記念1着。前走ドバイターフに登録も、出走前に左前肢跛行で取り消し。以後休養に入っています。

ドウデュースの父はハーツクライ母ダストアンドダイヤモンズは海外重賞2勝を含む6勝馬。血統内に大種牡馬リファールの濃いクロスを持ちます。

日本での7戦は全てメンバー中上り2番手以内と末脚は堅実。ダービーでも2着馬イクノイックスに次ぐ33秒7と、33秒台を出したのはこの2頭だけ。ハーツクライ産駒なので基本的に軽い馬場で広いコースが良く、ゴール前直線の長い東京2000mは適鞍。

2走前の京都記念では他馬より2kg重い58kgを背負いながら、上りはメンバー中最速、2着に0.6秒差を付けて圧勝。GⅡクラスの馬では相手にならないことを証明しています。

今回はダービー2着馬のイクノイックスとの再戦。ただし、イクノイックスが4歳春も順調に過ごしているのに対し、ドウデュースは春を全休に充てているため、実践の感覚は相手の方が上。また古馬になってから競合相手に戦っていないのはマイナス。連下で。

スターズオンアース(挫跖により回避)

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
サザンスターズ Smart Strike Mr. Prospector
Classy’n Smart
スタセリタ Monsun
Soignee

スターズオンアースは昨年の桜花賞・オークスと牝馬クラシック2冠馬。これまで10戦3勝2着4回3着3回。GⅠは他に秋華賞3着、大阪杯2着、ヴィクトリアマイル3着と、GⅠ出走機会全てで馬券になっています。

スターズオンアースの父は牡馬クラシック2冠のドゥラメンテ。英国産の母サザンスターズは海外1勝馬。祖母は米国エクリプス最優秀牝馬でGⅠ6勝のスタセリア、母の半妹でフランケル産駒のソウルスターリングが阪神ジュベナイルフィリーズ・オークスを優勝。

血統内にミスタープロスペクターの4×3の濃いクロスを持ちます。

桜花賞勝ちと前走ヴィクトリアマイルで3着ですが、パフォーマンスが良いのは2000m近辺。オークス・秋華賞・大阪杯でメンバー中最速の脚を使い、秋華賞では1分58秒7、大阪杯ではハイラップで逃げたジャックドールを後方一気でハナ差まで迫っているように、時計勝負に強い印象。

ここ4戦はルメールが手綱を取っていますが、イクノイックスを選んだためM.デムーロに乗り替わり。M.デムーロは近年乗る馬に恵まれず同騎手にとって力の入る1戦か。数年前までルメール・デムーロのワンツーで決まったレースも多く、このレースで再現があるか。連下で。

ジャスティンパレス

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
パレスルーマー Royal Anthem Theatrical
In Neon
Whisperifyoudare Red Ransom
Stellar Affair

ジャスティンパレスは昨年の菊花賞、今年の天皇賞春と長距離GⅠ2勝。これまで11戦5勝2着1回3着2回。重賞は他に神戸新聞杯、阪神大賞典勝ち、ホープフルS2着、前走宝塚記念で3着の実績。

ジャスティンパレスの父はディープインパクト。母パレスルーマーは米国産で海外5勝。母の父ロイヤルアンセムは芝中長距離G13勝。ジャスティンパレスの半兄でオルフェーヴル産駒のアイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着血統的にステイヤー。

3歳時に2000m戦で3戦2勝2着1回も、皐月賞では9番人気9着。また3歳時とはいえ2000m戦での持ち時計は2分0秒3が最高。今回はジャックドールが早いペースで引っ張る典型が予想され、ペースに付いて来られない可能性が大。また血統や脚質的にジャパンカップが適案で、ここは叩き台か。見送り。

ジャックドール

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
ラヴァリーノ Unbridled’s Song Unbridled 
Trolley Song 
Sous Entendu Shadeed
It’s in the Air

ジャックドールは今年の大阪杯でGⅠ馬の仲間入り。これまで16戦8勝2着2回。重賞は他に2022年の金鯱賞、札幌記念勝ちがあり、昨年の天皇賞秋では3番人気で4着しています。

ジャックドールの血はモーリス。アンブライドルズソングの母ラヴァリーノは米国産で英国にて2勝。祖祖母からストーミングホーム他海外GⅠ馬を多数輩出。また血統内にミスタープロスペターの4×3の濃いクロスを持ちます。

16戦中15戦が芝2000m戦で、芝2000mで掲示板を外したのは海外GⅠの香港カップと前走札幌記念の2回だけというスペシャリスト左回りの2000m戦は7戦5勝で、東京2000mは1分57秒4とう時計を持っており、昨年の天皇賞秋でも1分57秒8で走破。良馬場なら時計通りに走ります。

連覇を狙って1番人気だった前走札幌記念では、ハナを主張したユニコーンライオンに譲る形で4番手先行。しかし稍重の馬場が合わなかったか、直線伸びずプログノーシス以下後続馬に引き離されています。

基本的には時計勝負が得意で、瞬発力があるわけではないので逃げてこその馬。昨年天皇賞秋は逃げたパンタラッサに譲る形で4番手追走でしたが、1分57秒8と持ち時計通りには走っています。今回短期逃げが予想され、展開的には有利です。

ただし、イクノイックス以下、時計勝負になっても32秒台で上がれる馬が多数おり、目標にされる可能性が大。有力馬が牽制し合って控え前残りの展開になれば出番も、今回は抑えまで。

ダノンベルーガ

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
コーステッド Tizway Tiznow
Bethany
Malibu Pier Malibu Moon
Blue Moon

ダノンベルーガはこれまで8戦2勝2着1回3着1回重賞勝ちは共同通信杯だけですが、皐月賞4着、ダービー4着、天皇賞秋3着、ダービー5着、ドバイターフ2着とGⅠは全て掲示板に載っています。

ダノンベルーガの父はハーツクライ。米国産の母コーステッドは2勝馬も、ブリダーズカップジュベナイルフィリーズターフで2着の実績馬。5代先までクロスが無いアウトブリード。

前走札幌記念では3番人気で4着も、優勝馬プログノーシスに1.3秒もぶっちぎられています本番が天皇賞秋であったとしてもやや不甲斐ない内容。また同年代のドウデュース、イクノイックスとは皐月賞、ダービーで負け越しており、両馬からは若干格下の存在。

叩き2戦目で前進が見込めるものの、今回は見送り。

プログノーシス

ディープインパクト ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
リアルスティール Alzao 
Monevassia
ヴェルダ Observatory Distant View
Stellaria
Viavigoni Mark of Esteem
Val d’Erica

プログノーシスは今年の金鯱賞、前走札幌記念と芝2000mGⅡを2勝。これまで10戦6勝2着1回3着1回。重賞は他に毎日杯3着、香港GⅠクイーンエリザベス2世カップで2着これまで掲示板を外したことはありません。

プログノーシスの父はディープインパクト。母ヴェルダは英国産の2勝馬。プログノーシスの半兄に英短距離GⅠ勝ちのヴォルダがいます。

日本でのレース9戦中8戦で上りがメンバー中最速。しかも6戦連続で33秒台を叩き出しているように、父譲りの末脚は強力。芝2000mは1分58秒3の持ち時計があり、この時の上りも33秒1

前走札幌記念では展開有利なジャックドールに1番人気を譲りましたが、結果は2着に0.7秒差を付けるぶっちぎり勝ち。馬齢定量戦で3頭のGⅠ馬他、GⅠ好走馬が多数出走しているレースで、しかも稍重でこのパフォーマンスができるのは圧巻。

左回りは中京2000m2戦1勝も、東京は初前走は2着に0.7秒差を付けていますが、ここ最近のレースの2着との着差はここ数戦0.1秒以内。切れる脚を使うタイプで、ジャックドールが飛ばす展開でゴール前引き離された場合は、届かない場合があります。抑えで。

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