2023年アルゼンチン共和国杯の注目馬を分析!
アルゼンチン共和国杯の特徴
GⅡアルゼンチン共和国杯は第5回東京開催2日目に行われる3歳以上芝2500mのハンデキャップ戦です。国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また特別指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走できます。
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2023年アルゼンチン共和国杯出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | プリュムドール | ゴールドシップ | 牝5 | 岩田康誠 | 岡田スタッド |
奥村豊 (栗東) | フレンチデピュティ | 54kg | ノルマンディーTC | |||
1 | 2 | レッドバリエンテ | ディープインパクト | 牡4 | 永野猛蔵 | 社台ファーム |
中内田充正(栗東) | Dance Brightly | 55kg | 東京ホースレーシング | |||
2 | 3 | ヒュミドール | オルフェーヴル | 騙7 | 津村明秀 | 宮内牧場 |
小手川準 (美浦) | チチカステナンゴ | 56kg | サンライズ | |||
2 | 4 | チャックネイト | ハーツクライ | 騙5 | 大野拓弥 | 社台ファーム |
堀宜行(美浦) | Dynaformer | 56kg | 金子真人H | |||
3 | 5 | アーティット | ディープインパクト | 牡4 | 菅原明良 | 社台ファーム |
友道康夫 (美浦) | Galileo | 56kg | 金子真人H | |||
3 | 6 | アフリカンゴールド | ステイゴールド | 騙8 | 国分恭介 | ゴドルフィン |
西園正都 (栗東) | Gone West | 58kg | ダーレー・ジャパン・F | |||
4 | 7 | セファーラジエル | キズナ | 牡5 | 松岡正海 | ノーザンファーム |
高柳大輔 (栗東) | Out of Place | 56kg | サンデーレーシング | |||
4 | 8 | アリストテレス | エピファネイア | 牡6 | 内田博幸 | ノーザンファーム |
音無秀孝 (栗東) | ディープインパクト | 57kg | 近藤英子 | |||
5 | 9 | ゼッフィーロ | ディープインパクト | 牡4 | J.モレイラ | 社台ファーム |
池江泰寿 (栗東) | Danehill Dancer | 57kg | 社台レースホース | |||
5 | 10 | ジャンカズマ | ハービンジャー | 牡5 | 小沢大仁 | ノーザンファーム |
小栗実(栗東) | アドマイヤベガ | 54kg | 雅苑興業 | |||
6 | 11 | グランオフィシエ | キングカメハメハ | 牡5 | 北村宏司 | 社台ファーム |
久保田貴 (美浦) | ダイワメジャー | 57kg | 社台レースホース | |||
6 | 12 | ハーツイストワール | ハーツクライ | 牡7 | 田辺裕信 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | キャプテンスティーヴ | 57kg | 嶋田賢 | |||
7 | 13 | ディアスティマ | ディープインパクト | 牡6 | 北村友一 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | ストリートセンス | 57.5kg | サンデーレーシング | |||
7 | 14 | ヒートオンビート | キングカメハメハ | 牡6 | 石川裕紀人 | 社台ファーム |
友道康夫 (栗東) | ディープインパクト | 59kg | 社台レースホース | |||
7 | 15 | ユーキャンスマイル | キングカメハメハ | 牡7 | 石橋脩 | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | ダンスインザダーク | 58kg | 金子真人H | |||
8 | 16 | テーオーロイヤル | リオンディーズ | 牡5 | 浜中俊 | 三嶋牧場 |
岡田稲男 (栗東) | マンハッタンカフェ | 58.5kg | 小笹公也 | |||
8 | 17 | マイネルウィルトス | スクリーンヒーロー | 牡7 | 横山武史 | ビッグレッドファーム |
宮徹 (栗東) | ロージズインメイ | 57kg | TC・ラフィアン | |||
8 | 18 | アサマノイタズラ | ヴィクトワールピサ | 牡5 | 柴田善臣 | 前野牧場 |
手塚貴久 (美浦) | キングヘイロー | 56kg | 星野壽市 |
勝ち馬予想に役立つ!アルゼンチン共和国杯の注目馬分析
ゼッフィーロ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ワイルドウインド | Danehill Dancer | デインヒル |
Mira Adonde | ||
ウーマンシークレット | Sadler’s Wells | |
Monevassia |
ゼッフィーロはこれまで11戦4勝2着3回3着3回。今年の春に中長距離で頭角を現し、初重賞の目黒記念では3番人気の4着で、掲示板を外したのはこの1戦のみ。前走オールカマーでは3着と好走。ここ5戦はメンバー中最速の脚を繰り出しています。
ゼッフィーロの父はディープインパクト。デインヒルダンサー産駒の母ワイルドウインドは海外で2勝も、重賞で2着4回。祖母の半妹からリアルスティール、ラヴズオンリーユーと2頭のGⅠ馬が出ており、その他母系からは海外ステークス勝ち馬多多数という良血。
GⅡ2戦で着差は共に0.2秒差。父ディープインパクト譲りの末脚勝負の馬なので、ゴール前直線の長い東京は有利。ただし東京は3戦して3着2回と勝ち切れません。
また斤量は前走と同じ。目黒記念からは1kg増で、同レース優勝のヒートオンビートも1kg増。計算上は着差が埋まりません。あとは4歳馬の成長力と鞍上が変りこの差を詰められるかが鍵。馬券内。
ヒートオンビート
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
マルセリーナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
マルバイユ | Marju | |
Nenuphar |
ヒートオンビートはアルゼンチン共和国杯と同じコースで行われた今年の目黒記念の優勝馬。これまで25戦5勝2着8回3着4回。重賞は12戦連続で、1勝2着3回3着3回。昨年のアルゼンチン共和国杯でも3着し、芝2500m重賞は5戦1勝2着1回3着2回。
ヒートオンビートの父はキングカメハメハ。ディープインパクト産駒の母マルセリーナは桜花賞馬。ヒートオンビートの半兄でノヴェリスト産駒のラストドラフトが京成杯勝ち、アルゼンチン共和国杯でも2着と、父の影響を受けやすい母系です。
休み明けの前走京都大賞典は4番人気も、優勝馬プラダリアから1秒も離され9着。当日は重馬場で、同じく不良馬場だった日経賞でも1.9秒離されているので基本荒れた馬場は苦手か。目標は得意な舞台の本レース。今回は叩き2戦目で前進が見込めます。
ただし今回はトップハンデの59kgで、今年優勝した目黒記念より1kg増。父がキングカメハメハなので斤量負けはしないと思われますが、若干末脚に影響が出る可能性も。当日良馬場限定で馬券内。
ディアスティマ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
アヴニールセルタン | Le Havre | Noverre |
Marie Rheinberg | ||
Puggy | Mark of Esteem | |
Jakarta |
ディアスティマはこれまで16戦5勝2着3回3着3回。重賞勝ちはありませんが、今年の日経賞で3着、前走目黒記念でタイム差無し2着と好走。芝2400~2600m戦は7戦2勝2着2回3着1回で掲示板を外したのは1回のみ。
ディアスティマの父はディープインパクト。ストリートセンス産駒の母スウィートリーズンは米国ダートマイルGⅠ3勝で、母系からドバイゴールデンシャヒーン優勝のゼンデンが出ている良血。
中長距離の逃げ馬で、早い脚はないもののばてないのが強み。3勝クラスの芝3200mを逃げ切っています。今回は同じ舞台で前走先着を許したヒートオンビートと再戦。ディアスティマのハンデは57.5kgで目黒記念より0.5kg増に対し、ヒートオンビートは1kg増のトップハンデ59kg。計算上は逆転可能。
ただし逃げ馬なので他馬の目標にされやすく、有力馬が休養に入り手薄な目黒記念よりもメンバーが強力。抑えまで。
マイネルウィルトス
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk |
Ameriflora | ||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | |
ダイナアクトレス | ||
マイネボヌール | ロージズインメイ | Devil His Due |
Tell a Secret | ||
コスモフォーチュン | マイネルラヴ | |
グレースマリヤ |
マイネルウィルトスはこれまで37戦5勝2着10回3着6回。重賞勝ちはありませんが、2021年のアルゼンチン共和国杯、昨年の目黒記念、函館記念で2着しています。
マイネルウィルトスの父はスクリーンヒーロー。ロージズイン名産駒の母マイネルボヌールは旧1000万下の4勝馬。祖母コスモフォーチュンは北九州記念を優勝。
昨年2着だった函館記念からまるまる1年休養。今年は函館記念から新潟記念、京都大賞典と3戦していますが、4着、10着、6着と成績はイマイチ。ただし、函館記念と京都大賞典ではメンバー中最速の脚を使い、優勝馬とは0.4秒差も、両レースとも得意の重馬場だったから。
今回はGⅡ2着2回の得意の東京2500m戦に戻ります。またハンデも前走と同じ57kg。近走は着順ほど負けておらず、年齢や近2走の成績で人気を落としているようなら買い。
テーオーロイヤル
リオンディーズ |
キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
シーザリオ | スペシャルウィーク | |
キロフプリミエール | ||
メイショウオウヒ | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
サトルチェンジ | ||
アルペンローズ | Kris S. | |
Amizette |
テーオーロイヤルは昨年のダイヤモンドSの優勝馬で、同年の天皇賞春では3着。これまで13戦5勝3着2回。昨年のジャパンカップ以後休養で、今回は約1年振りの出走です。
テーオーロイヤルの父は朝日杯フューチュリティS馬のリオンディーズ。マンハッタンカフェ産駒の母メイショウオウヒは地方の3勝馬。テーオーローヤルの半兄でパイロ産駒のメイショウハリオは帝王賞他地方GⅠ3勝、みやこSとマーチS勝と重賞5勝。
また母の半弟でダイワメジャー産駒のメイショウカドマツがアルゼンチン共和国杯2着、ダイヤモンドステークスで3着しており、距離適性は母系から。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスを持っており、底力を兼ね備えています。
昨年のアルゼンチン共和国杯では1番人気も、0.2秒差6着。ただし2着馬とはタイム差無なので、トップハンデが響いた格好。同斤量なら優勝していた計算。今回は1年振りの実戦でレース感が戻るかが鍵。
またGⅢ勝ちや天皇賞春の実績が評価されハンデは58.5kgで、トップハンデとは0.5kg差しかありません。昨年のアルゼンチン共和国杯6着の時よりもプラス1kgと不利。天皇賞で58kgを背負い3着しているのでこなせますが、ここは叩き台で次走別定戦のステイヤーズSに標準を合せている可能性。抑えまで。
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