2020年第51回G2マイラーズカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

昨年のJRA最優秀短距離馬インディチャンプが出走。連続重賞2着のフィアーノロマーノやシンザン記念優勝ヴァルディゼールも登録している今年のマイラーズカップの中から、注目馬をピックアップし勝ち負けできるのかを分析します。

2020年マイラーズカップの注目馬を分析!

マイラーズカップの特徴

G2マイラーズカップは京都第3回開催2日目に行われる芝1600mの別定戦で、過去のG1及びG2勝利により負担重量が加算されます。国際競争で外国調教馬の出走が可能。安田記念のステップレースに指定され、1着馬に安田記念への優先出走権が付与されます。

実際に安田記念まで適度な間隔があり、調整を踏まえ有力馬が出走します。ただし過去10年で、マイラーズカップを優勝した馬がその年の安田記念を制したことなく、グランプリボスの2着が最高。

一方調整で使い安田記念を制したのは昨年のインディチャンプと一昨年のモズアスコットの2頭がいます。

マイラーズカップの馬券の傾向

マイラーズカップの1番人気の優勝は過去10年で1回のみ、連対率2割、複勝率5割と馬券になるものの軸としては信用できません。同様に2番人気も1-1-1-7とさらに不振。一方3番人気は4-0-1-6と勝率4割で妙味があります。

これは人気馬が安田記念に向けてたたき台として使うためで、本賞金が足りていれば無理に勝つ必要が無いから。逆に安田記念に向けて本賞金が足りない馬は、ここで結果が必要です。そのため馬券はある程度実力がある上位馬で決まり、極端な穴馬は来ません。

また開幕週なので非常に時計が早く、勝馬は持ち時計が必要。馬券に絡んだ実に3/4が父系か母系に時計勝負に強いサンデーサイレンスの血を持っています。

マイラーズカップ出走馬の前走は様々ですが、できれば掲示板に載っていることが望ましく、12桁着順かから巻き返した馬の複勝率は8%。しかも2010年に3頭とも二桁着順だったのが例外であまり期待できません。馬券的には中穴程度で決着します。

マイラーズカップのレース及びコースの攻略法

秋に行わるG1マイルチャンピオンシップと同じ京都外回り芝1600mコースを使用。スタートは第2コーナーにある引き込み線から。スタートからの直線が長く、スタート直後から加速が付けやすいコース。

3コーナーで登り坂になりますが、4コーナーから下り坂になるので逃げ・先行馬がここで一気に勢いをつけて加速します。第4コーナーを回るとゴール前直線が400mと長いのですが、坂がないため逃げ・先行馬がそのままなだれ込めて有利です。

特にマイラーズカップは2回開催分芝を休めた第1周目に行われるため芝の状態が良く、一度勢いが付くとなかなか先行馬は止まりません。際に第4コーナーを回った時に5番以内の複勝率は67%と高い数値を示します。

過去10年のマイラーズカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら

【2020年】マイラーズカップ出走表

枠番 馬番 出走 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 インディチャンプ ステイゴールド 牡5 福永祐一 ノーザンファーム
音無秀孝(栗東) キングカメハメハ 58kg シルクレーシング
2 2 ランスオブプラーナ ケープブランコ 牡4 太宰啓介 フジワラファーム
本田優 (栗東) マンハッタンカフェ 56kg 五影慶則
3 3 タイムトリップ ロードアルティマ 牡6 藤岡康太 鵜木唯義
菊川正達 (美浦) ホークアタック 56kg 中村祐子
4 4 ブラックムーン  アドマイヤムーン 牡6 松山弘平 タバタファーム
西浦勝一 (栗東) ジェネラス 56kg HimRockRacing.H
5 5 ベステンダンク タイキシャトル 牡8 藤岡佑介 服部牧場
安達昭夫 (栗東) スペシャルウィーク 56kg 市川義美H
5 6 ロードクエスト マツリダゴッホ 牡7 松若風馬 様似堀牧場
小島茂之 (美浦) チーフベアハート 56kg ロードホースクラブ
6 7 ヴァンドギャルド ディープインパクト 牡4 岩田望来 社台ファーム
藤原英昭 (栗東) Motivator 56kg 社台レースホース
6 8 カルヴァリオ マツリダゴッホ 騙7 幸英明 ノルマンディーTR
大竹正博 (美浦) ペンタイア 56kg 岡田スタッド
7 9 リコーワルサー ブラックタイド 牡5 真島大輔 レースホース牧場
荒山勝徳 (大井) デヒア 56kg 土橋正雄
7 10 ヴァルディゼール ロードカナロア 牡4 北村友一 ノーザンファーム
渡辺薫彦 (栗東) ハーツクライ 56kg G1レーシング
8 11 フィアーノロマーノ Fastnet Rock 牡6 川田将雅 Kia Ora Stud
高野友和(栗東) Lion Heart 56kg 吉田和美
8 12 レッドヴェイロン キングカメハメハ 牡5 浜中俊 ノーザンファーム
石坂正 (栗東) ダンシングブレーヴ 56kg 東京ホースレーシング

勝ち馬予想に役立つ!マイラーズカップの注目馬分析

インディチャンプ

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ ディクタス
ダイナサッシュ
ウィルパワー キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
トキオリアリティー Meadowlake 
What a Reality 

インディチャンプは昨年の安田記念とマイルチャンピオンシップを制たJRA最優秀短。今年はハイレベルなメンバーだったG2中山記念を1度使い0.4秒差の4着。2、3着馬とは0.1秒差でしかないので悲観する内容ではありません。

昨年もマイラーズカップに参戦し、2番人気で4着。こちらも着差は0.2秒差。上がりは32.1秒というある意味極限の末脚を使って届かないのは、やはり開幕週の早い馬場が原因。ただ安田記念を1.30.9の好時計で勝っているように、早い時計決着は問題ありません。

インディチャンプの父はステイゴールドですが、基本的には母系にあるトキオリアリティーの血が強く短距離からマイル向きの血統。母の父のキングカメハメハがパワーと底力を与える血統構成です。

昨年のマイラーズカップや前走の中山記念に比べると、今回のマイラーズカップはかなり小粒なメンバー。もちろんたたき台にする可能性は否定できませんが、格が1枚も2枚も違うので余裕残しでも勝ち負けできると考えます。

フィアーノロマーノ

Fastnet Rock デインヒル Danzig 
Razyana 
Piccadilly Circus ロイヤルアカデミーII 
Gatana 
Heart Ashley Lion Heart Tale of the Cat 
Satin Sunrise 
Pretty ‘n Smart Beau Genius 
Charge d’Affaires 

フィアーノロマーノは昨年の芝1600mG3ダービー卿チャレンジトロフィーの勝ち馬。安田記念とマイルチャンピオンシップにも参戦していますが、共に1秒以上離され2ケタ着順と惨敗。昨年から阪神芝1400mの重賞を2着2回と、再び調子を上げています。

フィアーノロマーノの父ファストネットロックはオーストラリアの短距離チャンピオン。種牡馬デインヒルの血を引き、種牡馬としても数多くのステークスウィナーを輩出しています。

母のハートアシュレイはアメリカのダート重賞を含む6勝馬。近親にダート10ハロンのアメリカG1ゴールドカップアットサンタアニタステークスの勝ち馬もいるので、血統的にも上々。

フィアーノロマーノはダービー卿チャレンジトロフィーでも1.31.7の好時計で優勝しているで、開幕週の京都の早い時計にも十分対応できます。安田記念出走には賞金加算が必要。ここはきっちり仕上げてきて勝ち負けしてきます。

レッドヴェイロン

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
エリモピクシー ダンシングブレーヴ Lyphard 
Navajo Princess 
エリモシューテング テスコボーイ
デプグリーフ 

レッドヴェイロンは前走G3東京新聞杯で1番人気に押されながら0.5秒差9着。3歳時にG3アーリントンカップとNHKマイルカップで3着。NHKマイルカップではタイム差なしです。前々走のリミテッド競走でも2着したように、重賞を勝てる能力はあります。

レッドヴェイロンの父は大種牡馬キングカメハメハNHKマイルカップをレコード勝ちしているように、マイル適性も高い種牡馬です。

レッドヴェイロンの母のエリモピクシーは重賞勝ちこそ無いものの重賞3着3回。さらに母として優秀で、産んだ子は全てオープン馬に出世。4頭の重賞勝ち馬を排出し、その全ての産駒がマイラーです。

エリモピクシーの父は強烈な追い込みが武器で1980年代の欧州最強馬ダンシングブレーヴ。ダンシングブレーヴ産駒は基本的にマイラーなので、レッドヴェイロンはこのダンシングブレーヴの血が強く影響しています。

血統から見るとパワータイプのマイラーで、差し、追い込み脚質。実際にここまで13戦してすべての上がりが3番以内と末脚は強力で重賞クラス。早い時計決着を経験していないのが無いのが唯一のマイナス点。他馬に比べ資質は高いので、馬券に絡む確率は高い1頭です。

 

ヴァンドギャルド

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
スキア  Motivator  モンジュー 
Out West 
Light Quest  クエストフォーフェイム 
Gleam of Light 

ヴァンドギャルドは1勝クラスから3勝クラスまで3連勝。前走東京新聞杯では2番人気に押され0.2秒差の6着と健闘しています。また2、3歳時もG3で1番人気2回、と期待されている1頭です。

ヴァンドギャルドに父は軽い芝の早い時計決着に強いディープインパクトヴァンドギャルドがコンスタントに早い上がりを繰り出せるのはディープインパクトの血の影響。

母スキアは欧州のG3馬。血統内にモンジューやデインヒルといった重厚な血が多い割には成績がイマイチ。母系の力は弱いと思われます。また血統内にディープインパクトの良さを引き出せる組み合わせが無いのもマイナス。底力はあまり感じられません。

2、3歳時に外国人騎手を起用している割に勝ち切れなかったのは、血統内に爆発力が無いため。ディープインパクト産駒で人気になり素質の高さを認めても、基本的にオープンクラスの馬だと判断します。

ヴァルディゼール  

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ファーゴ  ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
マチカネササメユキ  Woodman 
Russian Ballet 

ヴァルディゼールは3歳時に同じ舞台のシンザン記念を優勝。ただし、その後の重賞路線では掲示板に載ることはなく、前走大幅に馬体を成長させミテッド競走を優勝しましたが、稍重とはいえ京都芝1600mで1.34.2の時計は勝ち時計としては物足りません。

ヴァルディゼールの父ロードカナロアの産駒は仕上りが早く、古馬になってもある程度成長を維持します。一方、母のファーゴはマイルを中心に走った500万下クラスの3勝馬。母系にこれといった重賞勝ち馬は出ていません。

今回ロードカナリアを付けたことで、血統内にミスタープロスペクターとノーザンダンサーのクロスが生まれ、これが母系の能力を若干引き上げた感じです。距離適性は母系からなので、今後もG3クラスであれば掲示板に載る可能性は大ですが、G2では厳しい印象です。

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