阪神ジュベナイルフィリーズを好時計で優勝し、桜花賞でも2着だったレシステンシア、朝日杯フューチュリティステークス2着で前走ニュージーランドトロフィーを快勝したタイセイビジョン、無敗のディープインパクト産駒のサトノインプレッサが人気を分け合うNHKマイルカップ。
NHKマイルカップの出走登録馬の中ら注目馬をピックアップし、勝ち負けできるか分析します。
2020年NHKマイルカップの注目馬を分析!
NHKマイルカップの特徴
G1NHKマイルカップは第2回東京開催6日目に行われる3歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。
従来クラッシク路線とは縁がなかった3歳(当時は4歳表記)の外国馬、マイラーのために1996年に新設されたG1で、その前身はダービーのトライアルレースだったNHK杯。2009年より国際競争となり、外国馬調教馬の出走も可能になっています。
トライアルレースのニュージーランドトロフィーとアーリントンカップで優先出走権を得た馬、及び獲得賞金順に出走できます。
開設当初、3歳時における外国馬と内国産馬の実力差にかなりの開きがあり、NHKマイルカップの優勝馬はそうそうたるメンツが並びます。
またNHKマイルカップが新設されたことでオークスでは距離に不安がある桜花賞組や、直線が短い皐月賞を避けHHKマイルカップとダービーを目指す「変則二冠」にチャレンジする馬が多数現れています。
NHKマイルカップに優勝する馬は古馬G1戦線でも優勝争いする可能性が高く、将来性を占う上でも注目の一戦です。
NHKマイルカップの馬券の傾向
人気と馬券
過去10年の集計では、1番人気の成績は5-0-0-5と勝率5割。勝ち切るか惨敗するかと両極端な成績。2番人気は2-3-1-0と連対率5割、複勝率6割と意外と安定。3番人気は1-1-1-7と信頼度が落ちます。1、2番人気の決着は1度しかありません。
2桁人気が馬券に絡んだ年は6回あり、その内優勝は1回のみ。連下として絡めるのが馬券的においしいレースです。
血統と馬券
過去10年で馬券に絡んだ30頭の統計ではダイワメジャー、ディープインパクト、クロフネ産駒の活躍が目立ち、この3頭で全体の約半数を占めます。ダイワメジャー3勝3着2回、ディープインパクト2勝2着2回3着1回、クロフネ2勝2着2回。
この3頭の種牡馬はマイル適性が高く、さらに仕上がりが早いという特徴があります。
前走と馬券
過去10年で馬券に絡んだ30頭の統計では、G1の皐月賞と桜花賞、トライアルレースのニュージランドトロフィー・アーリントンカップ、トライアルレースではありませんがG3毎日杯の5レースからの挑戦組で全体の3/4を占めます。
その内、最も多く馬券に絡んでいるのはニュージーランドトロフィー組で、4勝2着1回3着3回と全8頭。ただしニュージーランドトロフィーとNHKマイルカップを連勝したのはカレンブラックヒルの1頭のみ。特に前走で優先出走権を得てなくても馬券に絡んでくるので注意が必要。
一方で、同じトライアルレースのアーリントンカップ組では優先出走権を得た馬が馬券に絡んでいます。またトライアルレースではありませんが毎日杯組の活躍が目立ち、こちらも前走掲示板に載っている馬です。
桜花賞組なら前走掲示板に載っている必要があり、皐月賞組は前走距離が長かった口で父或いは母が基本マイラー血統です。
東京の1600mは他の競馬場の1800mに相当するタフなコースなのでそれなりのスタミナがいる証拠で、他にもスプリングステークや弥生賞、京成杯組も馬券に絡んでいます。一方前走が1600m以下の馬は2頭しかなく、過去にマイル戦で掲示板に載った経験があります。マイル経験は必須です。
NHKマイルカップのレース及びコースの攻略法
NHKマイルカップはコーナーを2つ回る東京の芝1600mコースを使用。スタートはスタンド向こう側の引き込み線から。スタート後直線が長く、しかも下り坂なので加速が付けやすいコース設定。また東京のコーナーは径が大きくゆったりしているため加速をつけたまま回れます。
さらに第2回開幕3週目と芝の状態も良いたため全体的に勝ち時計は早め。ほとんどのレースが1:32、3秒台という、3歳にしては非常に早い時計で決着します。そのため時計実績は必須。
また東京のホームストレッチは長いので、差し、追い込みが有利。過去10年で馬券に絡んだ馬の3/4が34.5秒より早い末脚を繰り出しています。
ただし芝状態が良好なので逃げ馬には注意が必要で、過去10年で4頭が馬券に絡んでいます。内3頭は1番人気の素質馬で、且つ優勝しています。馬券絡んだ逃げ馬は絶対的なスピードを持っており、いずれの年も前崩れの展開になり2桁人気の差し・追い込み馬が馬券に絡んでいます。
過去10年のNHKマイルカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら
2020年NHKマイルカップ出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | シャチ | リアルインパクト | 牡3 | 木幡育也 | 松浦牧場 |
小桧山悟 (美浦) | ブライアンズタイム | 57kg | 中村勝彦 | |||
1 | 2 | タイセイビジョン | タートルボウル | 牡3 | 石橋脩 | ノーザンファーム |
西村真幸 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 田中成奉 | |||
2 | 3 | レシステンシア | ダイワメジャー | 牝3 | C.ルメール | ノーザンファーム |
松下武士 (栗東) | Lizard Island | 55kg | キャロットファーム | |||
2 | 4 | プリンスリターン | ストロングリターン | 牡3 | 原田和真 | 仲舘牧場 |
加用正 (栗東) | マンハッタンカフェ | 57kg | コスモヴューファーム | |||
3 | 5 | シャインガーネット | オルフェーヴル | 牝3 | 田辺裕信 | 山口功一郎 |
栗田徹(美浦) | Gone West | 55kg | ノーザンファーム | |||
3 | 6 | ギルデッドミラー | オルフェーヴル | 牝3 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
松永幹夫 (栗東) | Tiznow | 55kg | シルクレーシング | |||
4 | 7 | メイショウチタン | ロードカナロア | 牡3 | 吉田豊 | 松田牧場 |
本田優 (栗東) | マイネルラブ | 57kg | 松本好雄 | |||
4 | 8 | サクセッション | キングカメハメハ | 牡3 | 横山典弘 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | ディクタット | 57kg | キャロットファーム | |||
5 | 9 | ラインベック | ディープインパクト | 牡3 | 津村明秀 | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | キングカメハメハ | 57kg | 金子真人H | |||
5 | 10 | ハーモニーマゼラン | ダイワメジャー | 牡3 | 大野拓弥 | 笠松牧場 |
牧光二 (美浦) | Sea The Stars | 57kg | 日下部勝徳 | |||
6 | 11 | ラウダシオン | リアルインパクト | 牡3 | M.デムーロ | 白老ファーム |
斉藤崇史(栗東) | Songandaprayer | 57kg | シルクレーシング | |||
6 | 12 | ボンオムトゥック | クロフネ | 牝3 | 田中勝春 | ノーザンファーム |
高橋亮 (栗東) | ダイワメジャー | 55kg | 窪田芳郎 | |||
7 | 13 | ニシノストーム | リーチザクラウン | 牡3 | 江田照男 | 村上欽哉 |
杉浦宏昭 (美浦) | グランデラ | 57kg | 西山茂行 | |||
7 | 14 | ルフトシュトローム | キンシャサノキセキ | 牡3 | D.レーン | ノーザンファーム |
堀宣行 (美浦) | キングカメハメハ | 57kg | サンデーレーシング | |||
7 | 15 | ソウルトレイン | レッドスパーダ | 牡3 | 藤井勘一郎 | フジワラファーム |
西村真幸 (栗東) | チチカステナンゴ | 57kg | 安原浩司 | |||
8 | 16 | ストーンリッジ | ディープインパクト | 牡3 | 松田大作 | ノーザンファーム |
藤原英昭 (栗東) | フレンチデピュティ | 56kg | 金子真人H | |||
8 | 17 | サトノインプレッサ | ディープインパクト | 牡3 | 武豊 | 社台ファーム |
矢作芳人 (栗東) | Sahm | 57kg | サトミホースカンパニー | |||
8 | 18 | ウイングレイテスト | スクリーンヒーロー | 牡3 | 横山武史 | コスモヴューファーム |
青木孝文(美浦) | サクラユタカオー | 57kg | (株)ウイン |
勝ち馬予想に役立つ!NHKマイルカップの注目馬分析
レシステンシア
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
マラコスタムブラダ | Lizard Island | Danehill Dancer |
Add | ||
Mapul Wells | Poliglote | |
Pulma |
レシステンシアは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。桜花賞でも1番人気で2着。前走は重馬場に泣いた格好で、勝馬のデアリングタクトに馬場の良い外から強襲されての負け。3着以下は引き離しており、逆に負けて強しの競馬。
レシステンシアの父はNHKマイルカップに強いダイワメジャー。昨年の優勝馬アドマイヤマーズもダイワメジャー産駒で、且つ2歳マイルG1を優勝しています。ダイワメジャーは牝馬の質に関係なくマイラーを出す種牡馬で、且つ仕上がり早という特徴があります。
レシステンシアの母はアルゼンチンのG1馬で、大種牡馬デインヒルの血を引いています。
レシステンシアは阪神ジュベナイルフィリーズで過去10年のNHKマイルカップの優勝タイムと遜色ない1:32.7の好時計をマーク。過去3勝をマークしているスピード上位の逃げ馬、さらに桜花賞で掲示板に載っているとデータ的にも捨てる要素の無い馬。
ダイワメジャー産駒ではオークスの距離は長いため、適距離のここに参戦。はパワーがあるので前走の重馬場は問題ありませんが、桜花賞激走の疲労が残っていないかが唯一の不安点。持ち時計No.1の逃げ馬なので、能力を出し切れば基本的に優勝しおかしくない馬です。
タイセイビジョン
タートルボウル | Dyhim Diamond | Night Shift |
Happy Landing | ||
Clara Bow | Top Ville | |
Kamiya | ||
ソムニア | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
ドリームスケイプ | エルコンドルパサー | |
ドリームビジョン |
タイセイビジョンはNHKマイルカップのトライアルレースであるアーリントンカップの優勝馬。2歳時に東京芝1400mのG2京王杯2歳ステークスを1番人気で勝ち、G1朝日フューチュリティステークスでは2番に気で2着している実力馬です。前走も馬体を大きく成長させての勝利です。
タイセイビジョンの父タートルボウルはアイルランド生産馬で、G1勝はフランス芝1400mのジャンプラ賞のみ。しかし、種牡馬として少ない繁殖からフランス2000ギニー優勝馬ルカヤンを輩出したように爆発力を秘めた種牡馬です。
タイセイビジョンの母ムソニアは1勝馬で、2歳時に函館2歳ステークス3着がある程度の成績。条件戦でも短距離戦しか走っておらず、その父で中長距離に実績のあるスペシャルウィークや母系にあるエルコンドルパサーの血は反映されていません。
そのためタイセイビジョンはタートルボウルの性質が色濃く出ている競走馬と判断できます。
アーリントンカップを余裕で勝っており、2着だった朝日杯フューチュリティステークス以外はすべてのレースで上がり最速をマーク。マイル路線ではこの世代でトップクラスの実力があります。同レースでマークした1:33.4もNHKマイルカップで通用する時計です。
差し馬であり、今回は逃げるレシステンシアをマークする形。勝ち負けはほぼ追い出しのタイミングに掛かっています。
サトノインプレッサ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
サプレザ | Sahm | Mr. Prospector |
Salsabil | ||
Sorpresa | Pleasant Tap | |
Dubiously |
サトノインプレッサは3戦3勝で、全て上がり最速。前走の毎日杯では2番人気でしたが、同じく素質馬のアルジャンナをきれいに差し切っています。
サトノインプレッサの父はNHKマイルカップでも優勝馬を輩出しているディープインパクト。サトノインプレッサの切れ味はディープインパクト譲りです。母サブレザは英国マイルG1サンチャリオットSなどG1を3勝、欧州を中心に重賞路線を歩んだ活躍馬という良血。
血統面では今回人気が予想されるレシステンシアと遜色ありません。また毎日杯優勝馬は過去にダノンシャンティがレコード勝ちしています。3戦とも重馬場なので持ち時計はありませんが、ディープインパクト産駒は軽い馬場の方が得意なのでむしろプラス。基本的に勝ち負けできる1頭です。
ルフトシュトローム
キンシャサノキセキ | フジキセキ | サンデーサイレンス |
ミルレーサー | ||
ケルトシャーン | Pleasant Colony | |
Featherhill | ||
ハワイアンウインド | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
ライクザサウンド | デインヒル | |
ウインドインハーヘア |
ルフトシュトロームはNHKトライアルレースのニュージーランドトロフィーの優勝馬。勝ちタイム1:33.0も優秀です。これまで3戦3勝で、全ての勝ち星が中山芝1600mという中山巧者です。直線が短い中山を前走差して勝っているのも素質の高さの現れ。
ルフトシュトロームの父、キンシャサノキセキは高松宮記念を連覇した短距離馬。NHKマイルカップでも3着しています。ただし種牡馬としては短距離馬を多く出し、マイルはギリギリ持つ感じ。ただし、種牡馬として血が強いわけではありません。
ルフトシュトロームの母ハワイアンウィンドは3勝馬ですが秋華賞で4番人気に押された実力馬。母系をたどるとディープインパクトの母ウインドインハーヘアに行き着きます。母の父はキングカメハメハで、マイラーから中長距離まで幅広い産駒を出します。
今年のキンシャサノキセキ産駒でスプリングステークスを勝ち、皐月賞でも3着だったガロアクリークはキングカメハメハの父キングマンボを母の父に持っています。また母系はルフトシュトロームほど強くありません。キンシャサノキセキはキングマンボと相性が良く、こちらの血を引き出す力があると判断。
キングカメハメハはNHKマイルカップをレコードで勝っているように、東京1600mに変わってもルフトシュトロームの能力が削がれるわけではありません。ニュージーランドトロフィー優勝馬のNHKマイルカップ勝ちは過去10年で1度しかありませんが、絡んだ馬券は最多なので、必ず馬券で押さえておきたい1頭です。
シャインガーネット
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
ベルベットローブ | Gone West | Mr.Prospector |
Secrettame | ||
Verbasle | Slewpy | |
Verbality |
シャインガーネットは中京芝1400mのG3ファルコンステークスの勝ち馬。2歳時に東京芝1600mを1勝クラスで勝ち上がっており、距離やコース適性は問題ありません。
2走前に中山芝1600mの牝馬限定G3で2番人気ながら4着と惨敗。獲得賞金やローテーションから牝馬限定の桜花賞出走ができたはずなのに、牡馬混合のNHKマイルカップを狙ってきたのは左利きだからと判断できます。
シャインガーネットの父はクラシック3冠馬のオルフェーヴル。初年度産駒から阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったラッキーライラックを輩出しており、父と同様に大物を出す可能性を秘めた種牡馬です。ただ他の良質な種牡馬に比べ当たり外れが大きいのが特徴です。
シャインガーネットの母ベルベットローブは旧500万下の3勝馬でダートのマイラー。祖母は米国ダートG1で2着していますが、それ以外目立った活躍は無し。シャインガーネットの半兄にフジキセキを父に持ちデイリー杯2歳Sで2着したアドマイヤペガサスがいるので距離適性は母系から。
オルフェーヴルを付けることでノーザンテーストの5×4のクロスが生じ、これはラッキーライラックと同じです。
過去10年でファルコンステークス組の優勝はなく、2頭が馬券に絡んだのみ。また1600mの勝ち時計も平凡です。基本前でレースを進めるタイプなので、レシステンシアが飛ばす可能性がある今回はマイナス。良くて3着まででしょう。
サクセッション
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
ディクタット | ディクタット | ウォーニング |
アルヴォラ | ||
Astica | Surumu | |
Auenliebe |
サクセッションは5戦3勝で、勝星は全てマイル戦。東京芝1600mは新馬戦勝ちで経験済み。常に1、2番人気で、前走スプリングステークスでは2番人気で3着と皐月賞優先出走権を得ていますが、距離適性からNHKマイルカップに駒を進めています。
サクセッションの父はNHKマイルカップをレコード勝ちしたキングカメハメハ。母アディクティドはドイツ芝1600mG3の優勝馬。サクセッションの全兄に今年のダービー卿チャレンジトロフィー勝ちなど6勝、豪国G1クイーンエリザベスステークスで2着したクルーガーがいます。
兄がマイル路線で活躍しているように、サクセッションもやはりマイラー。兄の本格化は4歳春と古馬になってからで、春は500万下を勝つのがやっと。オープン勝ちがあるとはいえ現時点では発展途上で、G1ではやや荷が重い感じです。素質の高さは認めても、今回馬券に絡む可能性は低いと考えます。
ギルデッドミラー
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
タイタンクイーン | Tiznow | Cee’s Tizzy |
Cee’s Song | ||
Ensnare | Seeking the Gold | |
トラップパス |
ギルテッドミラーは6戦2勝。前走アーリントンカップで2着し、NHKマイルカップへ駒を進めています。6戦中5戦で上がり時計が3位以内と末脚は安定しています。
ギルテッドミラーの父はクラシック3冠馬のオルフェーヴル。母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬ですが、その子供たちは全て勝ち上がり、内3頭は重賞勝ち。半兄のストロングタイタンは鳴尾記念を優勝、同じく半兄のミアイトーンも重賞勝ちはないものの6勝を挙げています。
ギルデッドミラーは血統内にノーザンテーストの5×4、ノーザンダンサーの5×5、バックパッサーの5×5を持ち、成長力と底時からを秘めています。母が種牡馬の受けやすく、兄弟はみな違う距離で勝ち星を挙げていることから、ギルテッドミラーはオルフェーヴルの血の影響が強いと考えられます。
オルフェーヴルはクラッシク3冠を成し遂げていますが、古馬になってからの方が凄みを増しています。その父ステイゴールドが晩成血統なのでギルデッドミラーもこれからの馬。現在は素質で走っている感じです。
現段階ではG3で通用しても、仕上がり早の実力馬が揃う今回のG1ではまだ力不足か。ただし将来性が高い1頭であることは間違いありません。
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