2022年第135回GⅡ目黒記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年目黒記念の注目馬を分析!

目黒記念の特徴

GⅡ目黒記念は第2回東京開催12日目、日本ダービー終了後に行われる4歳以上芝2500mのハンデキャップ戦です。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで出走可能です。また地方所属馬は認定馬のみ2頭まで出走登録できます。

優勝馬にはオーストラリア芝2400mのハンデキャップGⅠコーフィールドカップの優先出走権が与えられます。

現在の東京競馬場の前身・目黒競馬場を記念して設けられたレースで、現在JRAで開催される重賞で最も古い歴史を持つレースです。開催時期が何度か変わっていますが、2006年より日本ダービーと同日開催が続いています。

目黒記念以降2400m超の重賞が秋競馬まで組まれていないので、ステイヤーにとっては春の最終戦です。

↓過去10年の目黒記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2022年目黒記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ゴールドギア ロードカナロア 牡6 田辺裕信 三嶋牧場
伊藤圭三 (美浦) ゼンノロブロイ 54kg 有馬博文
1 2 ボッケリーニ  キングカメハメハ 牡6 浜中俊 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) ダンスインザダーク 57.5kg 金子真人H
2 3 バジオウ ルーラーシップ 牡4 戸崎圭太 社台ファーム
田中博康 (美浦) ハービンジャー 55kg 鈴木剛史
2 4 ベスビアナイト ルーラーシップ 騙5 岩田望来 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) アグネスデジタル 54kg サンデーレーシング
3 5 トラストケンシン ハーツクライ 牡7 吉田豊 村上欽哉
高橋文雅 (美浦) エルコンドルパサー 53kg 菅波立知子
3 6 ダンディズム マンハッタンカフェ 騙6 富田暁 三嶋牧場
野中賢二 (栗東) シングスピール 54kg ナカヤマH
4 7 ランフォザローゼス キングカメハメハ 騙6 田中勝春 ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) ディープインパクト 54kg 窪田芳郎
4 8 マイネルウィルトス スクリーンヒーロー 牡6 M.デムーロ ビッグレッドファーム
宮徹 (栗東) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン
5 9 ディアマンミノル オルフェーヴル 牡5 荻野極 村下農場
本田優 (栗東) デヒア 55kg 吉岡實
5 10 プリマヴィスタ ハーツクライ 牡5 幸英明 白老ファーム
矢作芳人 (栗東) クロフネ 53kg 加藤裕司
6 11 モズナガレボシ グランプリボス 牡5 菅原明良 谷川牧場
荒川義之 (栗東) クロフネ 55kg キャピタル・システム
6 12 ラストドラフト ノヴェリスト 牡6 三浦皇成 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 56kg 社台レースホース
7 13 マカオンドール ゴールドシップ 牡4 松山弘平 ノーザンファーム
今野貞一 (栗東) Darshaan 55kg 關陽彦
7 14 アサマノイタズラ ヴィクトワールピサ 牡4 嶋田純次 前野牧場
手塚貴久 (美浦) キングヘイロー 56kg 星野壽市
7 15 アリストテレス エピファネイア 牡5 武豊 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) ディープインパクト 57.5Kg 近藤英子
8 16 ウインキートス ゴールドシップ 牝5 松岡正海 コスモヴューファーム
宗像義忠 (美浦) ボストンハーバー 54kg ウイン
8 17 パラダイスリーフ ディープインパクト 牡6 C.ルメール 白老ファーム
木村哲也 (美浦) ブライアンズタイム 55kg シルクレーシング
8 18 フライライクバード スクリーンヒーロー 牡5 福永祐一 白老ファーム
友道康夫 (栗東) シンボリクリスエス 55kg 窪田芳郎

勝ち馬予想に役立つ!目黒記念の注目馬分析

シルバーソニック

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
エアトゥーレ トニービン カンパラ
Severn Bridge
スキーパラダイス Lyphard
Ski Goggle

シルバーソニックはこれまで19戦4勝2着3回3着6回重賞勝ちは有りませんが、昨年のステイヤーズステークス、今年の阪神大賞典で3着。前走天皇賞春ではスタート直後騎手が落馬し、空馬で2着に入っています(もちろん失格)。

シルバーソニックの父はオルフェーヴル母トニービン産駒のエアトゥーレは阪神牝馬ステークス他6勝。祖母スキーパラダイスは仏国GⅠ馬、シルバーソニックの兄でアグネスタキオン産駒キャプテントゥーレは皐月賞馬、フジキセキ産駒のアルティマトゥーレは短距離重賞2勝近親に活躍馬が多数。

父オルフェーヴルにディクタス、母にトニービンとスタミナを強化する血が入っており、3000m超えレースでのシルバーソニックの成績は4戦0勝3着4回と馬券を外していません。また東京2400~2500mは3戦1勝2着1回。成績自体は悪くありません。

ただし、重賞で好走もオープン勝ちは無く、オープン勝ちがあり阪神大賞典ではハナ差だったマカオンドールと同斤量の55kg。切れる脚は無いため重賞クラスの東京コースでは決め手に欠ける印象。抑えまで。

アリストテレス

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ブルーダイヤモン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
グレースアドマイヤ トニービン
バレークイーン 

アリストテレスはこれまで16戦4勝2着6回3歳時の菊花賞でコントレイルに首差2着。続くAJCCでは1番人気で優勝と、その後の活躍に期待されましたが、昨年の天皇賞春以降優勝は無く昨年の京都大賞典で2着が最高とやや低迷気味。

アリストテレスの父はエピファネイア母ブルーダイヤモンドはディープインパクト産駒の未勝利馬も、半兄に皐月賞馬のヴィクトリー、G2を3勝、G1で2着2回のリンカーンがいる良血で、血統内にスタミナ豊富なサドラーズウェルズ、トニービンを持ちます。

ただし、父エピファネイアは古馬になってからの成長力が乏しく昨年秋のGⅠジャパンカップと有馬記念に出走していますが、優勝馬から共に1秒離され決め手に欠ける印象。東京2500m戦では最後の瞬発力がモノを言うため、長くいい脚が持ち味のアリストテレスには厳しいか。

また過去の戦績からトップハンデの57.5kgを背負うのは不利頭打ちの印象が強く抑えまで。

マカオンドール

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
ミリオンウィッシーズ Darshaan Shirley Heights
Delsy
Moonlight’s Box Nureyev
Coup de Genie

マカオンドールはこれまで17戦4勝2着3回3着4回重賞勝ちは有りませんが、ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスと京都新聞杯で3着今年の阪神大賞典で4着2200m以上の距離で9戦3勝2着3回と安定した成績を残しています。

マカオンドールの父はゴールドシップ。ダルシャーン産駒の母ミリオンウィッシーズは英国産の3勝馬。母の半兄は欧州中長距離GⅠ5勝、日本で種牡馬として活躍するパゴ、半弟は欧州マイルGⅠ2勝のマキオンキスという良血。

3000m超のレースで好走も、母系から考えれば中長距離タイプ距離短縮はプラス。またオープン勝ちがありながらハンデ55kgは手頃です。17戦中13戦でメンバー中上り3番手以内と、父と同じようにしまいは堅実。ただし滑る馬場は苦手で、稍重だと切れ味は鈍ります。良馬場なら勝ち負け。

 

ポッケリーニ

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ポップコーンジャズ ダンスインザダーク サンデーサイレンス
ダンシングキィ
グレイスルーマー トニービン
ディスクジョッキー

ポッケリーニは2020年の中京新聞杯の優勝馬。これまで19戦5勝2着6回3着6回オープン昇格後10戦して掲示板を外したのははずか1回。今年もAJCC3着、日経賞2着と堅実に走っています。

ポッケリーニの父はキングカメハメハ。母ポップコーンジャズはダンスインザダーク産駒の1勝馬。ポッケリーニの全兄は宝塚記念と天皇賞秋を勝ち、JRA最優秀4歳以上牡馬に輝いたラブリーディ。

前走日経賞を優勝した菊花賞馬のタイトルホルダーは次走の天皇賞春でもぶっちりで優勝したように、相手が悪かった印象。ポッケリーニはメンバー中上り最速だったように、重賞で常に勝ち負けできる能力があります。

ただし、今回はGⅡ勝ちがあるアリストテレスと共にトップハンデの57.5kg。馬体が460kg前後しかなく、同斤量を背負った昨年末の中西新聞杯では前を捉えられず格下相手に0.3秒離され負けています。抑えまで。

ウインキートス

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
イクスキューズ ボストンハーバー Capote 
Harbor Springs 
クリスティキャット Majestic Light 
Toll Booth 

ウインキートスは昨年の目黒記念の優勝馬オールカマーでも2着しており、これまで21戦5勝2着3回3着6回牝馬には珍しく中長距離で活躍する馬です。

ウインキートスの父はゴールドシップボストンハーバー産駒の母イクスキューズはクイーンカップの優勝馬している3勝馬。ウインキートスの半兄でマンハッタンカフェ産駒のウインイクシードの中山金杯2着など計4勝を挙げ、母系は父に影響されるタイプ。

前走日経賞では最後方からのレースも、逃げた優勝馬タイトルホルダーのスローペースに泣かされ自慢の末脚は不発。掲示板に載っている馬は全て先行馬で、上りも上位馬で占めているように、ウインキートスには展開不向きのレースで悲観する内容ではありません。

今回は前走より軽いハンデ54kg。昨年優勝した目黒記念では52kgも、55kgを背負ったオールカマーで2着に入っているようにこの斤量は有利です。昨年と同じようなレースができれば勝ち負け。

パジオウ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
フローレスダンサー ハービンジャー Dansili
Penang Pearl
ダンスインザムード サンデーサイレンス
ダンシングキイ

パジオウはこれまで9戦3勝2着1回3着1回昨年ダービートライアルのプリンシパルステークス勝ちがあり、ダービーでは15番人気で9着。前走7か月に休養明け東京芝2000mの3勝クラスを3番人気で優勝。勝ち時計1分58秒1はかなり優秀です。

パジオウの父はルーラーシップ。ハービンジャー産駒の母フローレスダンサーは芝中距離の1勝馬。祖母は桜花賞他マイルGⅠ2勝、2年連続JRA賞受賞のダンスインザムードで、祖母の全姉はオークス馬のダンスパートナー、全兄が菊花賞馬のダンスインザダーク。

父の父はダービー馬キングカメハメハ、父の母はオークス馬のエアグルーブと、母共に東京2400mゆかりの血が入っているのは魅力。

休養で馬体が一回り大きくなっており、1番人気の逃げ馬が失速し上位馬が差し馬という展開で2番手押し切り勝ちなのでかなり強いと言えます。リステッドクラス勝ちがあるためハンデは55kgも、血統、能力的には重賞クラス。連下でで。

パラダイスリーフ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シルキーラグーン ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
シーヴィーナス Dayjur
アサーティブプリンセス

パラダイスリーフはこれまで7戦4勝2着1回3着2回重賞実績はありませんが、掲示板を外していません。前走中山芝2500mの3勝クラスでトップハンデを背負い1番人気、先行し危なげなく優勝しています。

パラダイスリーフの父はディープインパクトブライアンズタイム産駒の母シルキーラグーンはGⅠにも駒を進めた芝短距離の7勝馬パラダイスリーフの全兄に芝中距離GⅢ2勝のゼーヴィント。血統内にヘイルトゥリーズンの4×4の濃いクロスを持ちます。

6歳馬ですが、3歳時に屈腱炎を発症し2年棒に振っており、復帰後も1年に2度程度しか使っておらず、まだ7戦と馬体はフレッシュ。ただし、脚元を見ながらのレースになるので調教が問題1レースごとが勝負です在能力はあるので、強く追って勝負が勝っているようなら連下で。

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