2022年第166回GⅠ天皇賞(秋)予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年天皇賞(秋)の注目馬を分析!

天皇賞(秋)の特徴

GⅠ天皇賞(秋)は第4回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬58kg、同牝馬56kg。

なお天皇賞には以下の該当馬が優先的に出走出来ます。

  1. 国内レーティング上位5位以内で、牡・騙馬110ポンド、牝馬106ポンド以上の競走馬。
  2. 出走登録している外国調教馬(最大9と頭まで)
  3. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典で1着のJRA所属馬
  4. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典のいずれかで2着以内に入った地方所属馬。

それ以外は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの獲得賞金の総計で金額上位順に出走できます。

ジャパンカップ、有馬記念と共に秋の古馬三冠レースの初戦で、秋の中距離最強馬を決める1戦です。

↓過去10年の天皇賞(秋)入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2022年天皇賞(秋)出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 マリアエレーナ  クロフネ 牝4 松山弘平 日高大洋牧場
吉田直弘 (栗東) ディープインパクト 54kg 金子真人H
2 2 カラテ トゥザグローリー 牡6 菅原明良 中地康弘
高橋祥泰 (美浦) フレンチデピュティ 57.5kg 小田切光
2 3 パンサラッサ ロードカナロア 牡8 吉田豊 木村秀則
矢作芳人 (栗東) モンジュー 58kg 広尾レース
3 4 ポタジェ ディープインパクト 牡5 吉田隼人 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Awesome Again 58kg 金子真人H
3 5 ダノンベルーガ ハーツクライ 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Tizway 56kg ダノックス
4 6 ジオグリフ ドレフォン 牡3 福永祐一 ノーザンファーム
岩戸孝樹 (美浦) キングカメハメハ 56kg サンデーレーシング
4 7 イクイノックス キタサンブラック 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) キングヘイロー 56kg シルクレーシング
5 8 シャフリヤール ディープインパクト 牡4 C.デムーロ ノーザンファーム
藤原英昭 (栗東) Essence of Dubai 58kg サンデーレーシング
5 9 ジャックドール モーリス 牡4 藤岡佑介 クラウン日高牧場
藤岡健一 (栗東) Unbridled’s Song 58kg 前原敏行
6 10 ノースブリッジ モーリス 牡4 岩田康誠 村田牧場
奥村武 (美浦) アメージングムーン 58kg 井山登
6 11 レッドガラン ロードカナロア  牡7 岩田康誠 社台ファーム
安田隆行 (栗東) シンボリクリスエス 58kg 東京ホースレーシング
7 12 バビット ナカヤマフェスタ 牡5 横山典弘 大北牧場
浜田多実 (栗東) タイキシャトル 58kg 宮田直也
7 13 アブレイズ キズナ 牝5 T.マーカンド ノースヒルズ
池江泰寿 (栗東) ジャングルポケット 56kg 前田幸貴
8 14 ユーバーレーベン ゴールドシップ 牝4 M.デムーロ TC・ラフィアン
手塚貴久 (美浦) ロージズインメイ 56kg ビッグレッドファーム
8 15 カデナ ディープインパクト 牡8 三浦皇成 グランド牧場
中竹和也 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 前田幸治

勝ち馬予想に役立つ!天皇賞(秋)の注目馬分析

シャフリシャール

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ドバイマジェスティ Essence of Dubai Pulpit
Epitome
Great Majesty Great Above
Mistic Majesty

シャフリシャールは昨年のダービー馬今年はドバイシーマクラシックを優勝しGⅠ2勝目前走英国芝GⅠプリンスオブウェールでは5頭立て4着に敗退しています。

シャフリヤールの父はディープインパクト母ドバイマジェスティは米国産でGⅠBCフィリー&メアスプリントの優勝馬で全12勝。シャフリヤールの全兄は皐月賞、大阪杯とGⅠ2勝のアルアインという良血。

元々日本馬は欧州の重い芝が合わないことが多く、前走の惨敗は度外視。むしろ世界の強豪相手に圧勝したドバイシーマクラシックの内容は評価に値します。

昨年3着したジャパンカップやドバイシーマクラシックに比べれば、今年の天皇賞秋はメンバーが手薄。ディープインパクト産駒らしく、軽く時計が早い馬場では馬券を外していません。ダービーで見せた勝負根性をここでも発揮できれば勝ち負け。

ユーバーレーベン

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
マイネテレジア ロージズインメイ Devil His Due
Tell a Secret
マイネヌーヴェル ブライアンズタイム
マイネプリテンダー

ユーバーレーベンは昨年のオークス馬。これまで12戦2勝2着1回3着3回3歳春まで白毛のGⅠ3勝馬ソダシの後塵を拝する競馬をしており、距離が延びたオークスで真価を発揮。ただしオークス後骨折が判明。秋華賞で復帰も、ここまで5戦して馬券になっていません。

ユーバーレーベンの父ゴールドシップ。ロージズインメイ産駒のマイネテシジアは芝中距離の1勝馬。祖母マイネヌーヴェルはフラワーカップを優勝。ユーバーレーベンの半兄でステイゴールド産駒のマイネルファロンが新潟記念を優勝しています。

前走札幌記念では6番人気も、展開が合わず優勝馬から1.4秒差11着に敗退。ゴールドシップ産駒らしくスタートは苦手で、しまい勝負のレースをするため直線の短いコースは基本的に合いません。ただし同レースではメンバー中2番目の上りを繰り出し、末脚は健在

今回は直線が長い東京コースも、血統的に2000mは距離が足りない印象。もう少しゆったり走れるジャパンカップ向き。雨が降り時計が掛かれば多少出番はありますが、良馬場では今回も掲示板までか。見送り。

ポタジェ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ジンジャーパンチ Awesome Again Deputy Minister
Primal Force
Nappelon Bold Revenue
Sally Go Gray

ポタジェは今年の大阪杯の優勝馬。これまで17戦6勝2着4回3着2回重賞勝ちは大阪杯のみ昨年は金鯱賞3着、新潟大賞典2着、毎日王冠3着と好走し、天皇賞秋で6着の成績前走毎日王冠ではサリオスから0.5秒離され6着に敗退しています。

ポタジェの父はディープインパクト母ジンジャーパンチはBCデイスタフをはじめ米ダートGⅠ6勝、エクリプス賞最優秀古馬に輝いた名牝。ポタジェの半姉に重賞4勝、オークス2着のルージュバックがいる良血。

前走毎日王冠では優勝馬サリオスと斤量差が2kgでポタジェの方が重いものの、時計は0.5秒差。計算上は0.1秒差しかなく、斤量的に小柄なポタジェには厳しい印象。もちろん本番は天皇賞秋で、前走は叩き台の公算が大。今回は得意の芝2000mに戻ります。

父は東京コースが得意。。大阪杯勝ちはフロックに見えますが、過去10年で2番目に早い時計で、ハマればまた一発が期待できます。抑えで。

ジオグリフ

ドレフォン Gio Ponti Tale of the Cat
Chipeta Springs
Eltimaas Ghostzapper
Najecam
アロマティコ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ナスカ サンデーサイレンス
アンデスレディー

ジオグリフは今年の皐月賞馬。これまで6戦3勝2着1回札幌2歳S勝ちがあり、共同通信杯では1番人気で2着ダービーでは4番人気でしたが、血統的に距離が長いことが露呈し、優勝馬から1秒差7着に惨敗しています。

ジオクリフの父は米国短距離GⅠ3勝のドレフォン。キングカメハメハ産駒の母アロマティコは重賞勝ちこそ無いものの、秋華賞とエリザベス女王杯で3着し全6勝。近親に地方重賞3勝のアンデスクィーンがいます。

皐月賞では2着イクノイックスに0.2秒差を付け圧勝も、レースの勝ち時計は1分59秒7と例年に比べると遅めテン乗りの福永の騎乗も上手乗ったという印象で、レース後のコメントもダービーは距離が不安という内容。血統的にパワータイプのマイラーで、2000mはギリギリの距離。

メンバー強化の天皇賞秋で同じパフォーマンスができるかは疑問。見送り。

パンサラッサ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ミスペンバリー モンジュー Sadler’s Wells 
Floripedes 
Stitching ハイエステイト
Itching 

パンサラサは芝1800mのドバイターフの優勝馬。これまで22戦6勝2着5回馬券になっているのは芝1800~2000mだけで、芝2000mは13戦4勝2着4回と得意

パンサラッサの父はロードカナロア。モンジュー産駒の母ミスペンバリーは未勝利馬。パンサラッサの半兄でディープインパクト駒のエタンダールが青葉賞2着、デメシオンが阪神牝馬馬特別3着と、重賞でもそこそこの成績。

前走札幌記念では同型馬ジャックドールにハナを譲らず終始逃げ。ジャックドールにマークされながらもゴール前で粘り混み、強いメンバー相手に3着以下には0.2秒差を付けています。

ただし馬券になった11戦中9戦がゴール前直線の短いコース東京芝2000mは2戦1勝2着1回も、時計は1分59秒6が最高で、斤量も54kgでのもの良馬場だと1分59秒を切るケースがほとんどの天皇賞秋では時計の裏付けがありません。

また今回は同型馬のハビットがおり、前走よりメンバーが強力でマークもさらにきつくなります。見送り。

 

イクノイックス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
シャトーブランシュ キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
ブランシェリー トニービン
メゾンブランシュ

イクノイックスは東京スポーツ杯2歳Sの優勝馬。東京スポーツ2歳Sから異例のローテーション臨んだ皐月賞でもゴール前直線で抜け出しあわや優勝というところでジオグリフの強襲に遭い2着ダービーではドウデュースに首差2着と高い能力を秘めています。

イクイノックスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。キングヘイロー産駒の母シャトーブラッシュはマーメイドS 勝ちがある4勝馬。イクイノクスの半兄でキングカメハメハ産駒のヴァイスメテオールがラジオNIKKEI賞を優勝。

血統内にリファールと5×5×4、ヘイローの4×4の濃いクロスを持つ中距離配合。母系にスタミナを補うトニービンがあるものの適距離1800~2200m辺りで、天皇賞秋は適鞍。

皐月賞・ダービーは3着以下に差をつけており、この世代では実力上位。しかもゴール前直線が長いコースでは3戦全て上がり最速と、末脚を生かせます。さらに3歳馬なので負担重量56kgと、前走より1kg軽くなるのは有利です。長期休養明けでポン駆けし、しかもGⅠで好走。天皇賞秋でも勝ち負け。

ジャックドール

ジャックドールは芝2000mGⅡ金鯱賞と札幌記念の優勝馬。これまで17戦7勝2着2回左回り芝2000mは6戦5勝と得意で、Lクラスの東京芝2000mで1分57秒4の好時計で逃げ切り勝ちを収めています。

ジャックドールの血はモーリス。アンブライドルズソングの母ラヴァリーノは米国産で英国にて2勝。祖祖母の系統はストーミングホーム他海外GⅠ馬を多数輩出。ジャックドールは血統内にミスタープロスペターの4×3の濃いクロスを持ちます。

前走札幌記念では得意の逃げを封印し、同型馬のパンタラッサを行かせて控える競馬。道中もうまく折り合い、ゴールまでパンタラッサを首差競り落とす強い競馬をし、新境地を見せています

今回は得意の左回り東京コース。早い時計にも対応できるのは、東京芝2000mを2戦連続1分58秒4、1分57秒4の好時計勝ちで立証済み。58kgを背負うのは初ですが、馬体が500kgを超えるので、前走より+1kgならこなせます。勝ち負け。

ダノンベルーガ

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
コーステッド Tizway Tiznow
Bethany
Malibu Pier Malibu Moon
Blue Moon

ダノンベルーガは共同通信杯の優勝馬。これまで4戦2勝皐月賞では2番人気も優勝馬ジオグリフに0.3秒差4着。続くダービーでは1番人気に推されましたが、優勝馬ドウデュースに0.4秒差4着に敗れています。

ダノンベルーガの父はハーツクライ。米国産の母コーステッドは2勝馬も、ブリダーズカップジュベナイルフィリーズターフで2着の実績馬。5代先までクロスが無いアウトブリード。

本レースに登録しているイクノイックスには2戦2敗レースぶりでも負けており、現時点で逆転は難しいと考えられます。見送り。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました