2022年第67回GⅠ有馬記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年有馬記念の注目馬を分析!

有馬記念の特徴

GⅠ有馬記念は第5回中山開催8日目に行われる3歳以上芝2500mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。

ファンの人気投票で出走馬が決まるレースで、ファン投票上位10位までの馬に優先出走権が与えらます。また国際競走に指定され、外国調教馬は6頭まで優先出走権が与えられます。

上記以外のJRA及び地方所属馬は通算獲得賞金+過去1年以内の獲得賞金+過去2年間のGⅠレースに於ける獲得賞金の金額の多い順に出走が可能です。

↓過去10年の有馬記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2022年有馬記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 アカイイト キズナ 牝5 幸英明 辻牧場
中竹和也 (栗東) シンボリクリスエス 55kg 岡浩二
1 2 イズジョーノキセ ハーツクライ 牝4 岩田康誠 沖田哲夫
中内田充 (栗東) キングカメハメハ 55kg 泉一郎
2 3 ボルドグフーシュ スクリーンヒーロー 牡3 福永祐一 社台ファーム
宮本博 (栗東) Layman 55kg 社台レースホース
2 4 アリストテレス エピファネイア 牡5 武豊 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) ディープインパクト 57kg 近藤英子
3 5 ジェラルディーナ モーリス 牝4 福永祐一 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) ディープインパクト 55kg サンデーレーシング
3 6 ヴェラアズール エイシンフラッシュ 牡5 Cデムーロ 白老ファーム
渡辺薫彦 (栗東) クロフネ 57kg キャロットファーム
4 7 エフフォーリア エピファネイア 牡4 横山武史 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) ハーツクライ 57kg キャロットファーム
4 8 ウインマイティー ゴールドシップ 牝5 和田竜二 コスモヴューファーム
五十嵐忠 (栗東) カコイシーズ 55kg ウイン
5 9 イクイノックス キタサンブラック 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) キングヘイロー 55kg シルクレーシング
5 10 ジャスティンパレス ディープインパクト 牡3 T.マーカン ノーザンファーム
杉山晴紀 (栗東) Royal Anthem 55kg 三木正浩
6 11 ラストドラフト ノヴェリスト 牡6 三浦皇成 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 57kg 社台レースホース
6 12 ポタジェ ディープインパクト 牡5 吉田隼人 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Awesome Again 57kg 金子真人H
7 13 タイトルホルダー ドゥラメンテ 牡4 横山和生 岡田スタッド
栗田徹 (美浦) Motivator 57kg 山田弘
7 14 ボッケリーニ  キングカメハメハ 牡6 浜中俊 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) ダンスインザダーク 57kg 金子真人H
8 15 ブレークアップ ノヴェリスト 牡4 戸崎圭太 谷川牧場
黒岩陽一 (美浦) クロフネ 57kg 阿部東亜子
8 16 ラストドラフト ノヴェリスト 牡6 川田将雅 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 57kg 社台レースホース

勝ち馬予想に役立つ!有馬記念の注目馬分析

イクノイックス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
シャトーブランシュ キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
ブランシェリー トニービン
メゾンブランシュ

イクノイックスは今年の天皇賞秋でGⅠ初制覇。これまで5戦3勝2着1回2歳時に東京スポーツ杯2Sを制し、ぶっつけで臨んだ皐月賞では3番人気で2着続くダービーでは2番人気で2着。優勝馬ドウデュースとはタイム差なしのハナ差負けと、この世代では能力上位

イクイノックスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。キングヘイロー産駒の母シャトーブラッシュはマーメイドステークス勝ちがある4勝馬。イクイノクスの半兄でキングカメハメハ産駒のヴァイスメテオールがラジオNIKKEI賞を制しています。

血統内にリファールと5×5×4、ヘイローの4×4の濃いクロスを持つ中距離配合母系にスタミナを補うトニービンが入っているものの適距離は1800~2200m辺り。3歳秋に菊花賞には向かわず、古馬の強豪が揃う天皇賞秋に向かったのは距離適性から

皐月賞2着から中山も走りますが、得意なのは末脚を生かせるゴール前直線が長いコース。天皇賞秋では勝ち時計1分57秒5、上り32.7秒というパフォーマンスを演じているものの、ゴール前直線が短く、実走距離よりスタミナが必要な中山2500mで同じような能力を発揮できるかは若干疑問

ただし有馬記念と3歳牡馬の愛称は良く、昨年同じステップのエフフォーリアが優勝。過去10年で4勝2着2回3着2回、その年のGⅠを制した馬はその内6頭と馬券になる確率が上がります。連下で。

タイトルホルダー

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
メーヴェ Motivator モンジュー
Out West
Top Table Shirley Heights
Lora’s Guest

タイトルホルダーは昨年の菊花賞、今年の天皇賞春、宝塚記念とGⅠ3勝馬。これまで13戦6勝2着2回。重賞は他に弥生賞、日経賞勝ちがあり、皐月賞でも2着。昨年の有馬記念でも5着に入っています。

タイトルホルダーの父は牡馬春クラッシック2冠のドゥラメンテ。母は古馬オープンまで出世したメーヴェ。タイトルホルダーの半姉でオルフェーヴル産駒のメロディーレーンも芝2600m戦オープン勝ちがあり、スタミナ溢れる母系。

前走凱旋門賞では1番人気に推されるものの、大雨の重馬場で実力を発揮できず11着敗退。長距離での実績は現役トップで、今回も単独での逃げが予想されます。昨年5着時よりもパワーアップしており、中山2500m向けのスタミナもあります。

有力馬は瞬発力勝負の馬が多く、今回もよどみない流れでスタミナに任せたレースを牽引することが予想されます。ただし、海外遠征による前走のダメージが回復しているかが問題。追い切り強めで調子が良いなら勝ち負け。

エフフォーリア

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ケイティーズハート ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ケイティーズファースト Kris
Katies

エフフォーリアは昨年の有馬記念の優勝馬昨年の皐月賞、天皇賞秋も制しGⅠ3勝。これまで9戦6勝2着1回。今年の春は大阪杯、宝塚記念で1番人気も、9着、6着と掲示板を外し、共に優勝馬から0.7秒差以上を付けられ、不甲斐ない成績。

エフフォーリアの父はエピファネイア。母ケイティーズハートはハーツクライ産駒でダート中距離の3勝馬。母の近親にJRA年度代表馬のアドマイヤムーン。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ちます。

エピファネイア産駒は3歳時こそ滅法強いものの、古馬になってから重賞を制したのは4歳1月のAJCCを制したアリストテレスと、府中牝馬Sを制したイズショーキセキのみ。3歳時の成績に比べるとかなり見劣りし、全体的に早熟傾向。

春2戦の負け方が不甲斐なく、休養で仕切り直しとは雖も、過去10年で秋に1戦も使わず有馬記念で馬券に絡んだ馬はいません常識的には見送り。

ヴァラアズール

エイシンフラッシュ キングズベスト Kingmambo
Allegretta
ムーンレディ プラティニ
Midnight Fever
ヴェラブランカ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
アドマイヤサンデー サンデーサイレンス
ムーンインディゴ

ヴァラアズールは前走初GⅠ出走だったジャパンカップを優勝3勝クラス、京都大賞典と3連勝を飾っています。6走前に芝に転向してから6戦全てでメンバー中上がり最速。前走ジャパンカップでも33秒7の末脚を繰り出しています。

ヴェラアズールの父はダービーと天皇賞秋を制したエイシンフラッシュ。クロフネ産駒の母ヴェラブランカはダートマイルの2勝馬。母の半姉にオークス馬のトールポピー、半妹に秋華賞馬のアヴェンチュラがいます。

前走ジャパンカップの勝ち時計は2017年の勝馬シュヴァルグランと同じで、過去10年では5番目の平均的な数値。その年の有馬記念でシュヴァルグランは3着しているので能力的には足ります。

3勝クラスで中山芝2500mを経験しており、3番人気で3着。上りはメンバー中最速も、優勝馬からは0.4秒差。1、2着馬は前で競馬をしていたので、完全に脚を余した格好です。3連勝時も東京・阪神の2400mで、どちらもゴール前直線が長いコース。

今回はタイトルホルダーの逃げが必至なので、届かない可能性があります。また同じ脚質の馬にイクノイックスがおり、こちらは斤量55kgと2kg差。末脚で0.4秒差のハンデと同じです。抑えまで。

ジェラルディーナ

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
ジェンティルドンナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ドナブリーニ Bertolini
Cal Norma’s Lady

ジェラルディーナは今年のエリザベス女王杯の優勝馬。これまで16戦6勝2着2回3着2回今年は重賞を6戦し、ここ4戦は馬券を確保。前々走の中山芝2200mのオールカマーも制しています

ジェラルディーナの父はモーリスディープインパクト産駒の母ジェンティルドンナは牝馬三冠を含むGⅠ7勝の顕彰馬。父も母も海外GⅠ勝ちがあり、G1計13勝の血を持つ良血馬。血統内にサンデーサイレンスの奇跡の血量4×3を持ちます

母は有馬記念も制しており、ジェラルディーナも距離を伸ばして成績が良化していることからも、父モーリスより母の父ディープインパクトの影響力が強いか。とはいえ、中山芝2500mは実装距離よりスタミナが問われるため、+300mをこなせるかは疑問

また前走エリザベス女王杯は例年に比べメンバーが手薄。今回は牡馬の一級戦でスタミナ自慢が多数参戦するため、相手関係がさらに強化されます過去10年でエリザベス女王杯を使った馬が2度2着に入っているので注意は必要も、勝つまでは厳しいか。抑えまで。

アカイイト

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ウアジェト シンボリクリスエス Kris S.
Tee Kay
リーチトゥピース Mud Route
Waki Betty

アカイイトは昨年のエリザベス女王杯馬。これまで26戦5勝2着4回3着2回重賞勝ちはエリザベス女王杯のみ。昨年の有馬記念も参戦しており、6番人気で優勝馬から1.1秒差の7着。今年は5戦して春の金鯱賞3着が最高。

アカイイトの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒の母ウアジェイトは芝マイルの2勝馬。近親に活躍馬はおらず、血統も5代先までクロスが無いアウトブリードです。

連覇を狙った前走エリザベス女王杯では11番人気も4着に好走上りはメンバー中3番目、スタミナが要る重馬場で先行陣が総崩れし、末脚勝負のアカイイトに展開が向いただけ。今回はタイトルホルダーが主導権。2200m以上で実績がないアカイイトにとっては展開不向き。見送り。

ポタジェ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ジンジャーパンチ Awesome Again Deputy Minister
Primal Force
Nappelon Bold Revenue
Sally Go Gray

ポタジェは今年の大阪杯の優勝馬。これまで18戦6勝2着4回3着2回重賞勝ちは大阪杯のみ今年は重賞を6戦消化。大阪杯までは掲示板を確保も、続く宝塚記念、毎日王冠、天皇賞秋は掲示板を外しています。

ポタジェの父はディープインパクト母ジンジャーパンチはBCデイスタフをはじめ米ダートGⅠ6勝、エクリプス賞最優秀古馬に輝いた名牝。ポタジェの半姉に重賞4勝、オークス2着のルージュバックがいる良血。

過去馬券になっているのは2000mまでの中距離馬。中長距離戦は初であり、しかも中山の2500mはスタミナとパワーが問われます。本質的に距離が合わず、近走不振なことからも一変は厳しいと考えられます。見送り。

ディープボンド

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ゼフィランサス キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
モガミヒメ カコイーシーズ
モガミポイント

ディープボンドは昨年の有馬記念の2着馬。これまで19戦5勝2着4回京都新聞杯、仏国フォア賞、阪神大賞典連覇とGⅡ4勝も、GⅠは有馬記念、2年連続天皇賞春2着と今一歩届かず。2年連続で参戦した今年の凱旋門賞では18着に惨敗しています。

ディープボンドの父はキズナ。母ゼフィランサスは短距離からマイルを3勝の条件馬。近親に高松宮記念とスプリンターズSを勝ったローレルゲレイロがいます。母の父が短距離馬を多く出すキングヘイローなので、ディープボンド距離適性は父のキズナから。

2年連続阪神大賞典から天皇賞春で2着しており、昨年も凱旋門賞から有馬記念2着と回復力とスタミナは豊富。秋は凱旋門賞を1戦しただけで、昨年より余力があると思われます。

タイトルホルダーとは勝負付けが終わっていますが、近走不振のエフフォーリアより条件的には上。恐らく天皇賞春と同様にスタミナを活かしてタイトルホルダーをマークする展開が予想されます。他馬はスタミナに不安がある馬が多く、息の入らない展開になれば出番。連下で。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました