2022年ホープフルステークスの注目馬を分析!
ホープフルステークスの特徴
GⅠホープフルステークスは第5回中山開催7日目に行われる2歳限定芝2000mの馬齢定量戦です。負担重要は牡馬55kg、牝馬54kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。
地方所属馬は東京スポーツ杯2歳ステークス及び京都2歳ステークスの2着馬に優先出走権が与えられ、またJRA2歳重賞で1着になった馬は出走登録が可能で、最大5頭まで出走できます。
2014年に中山で開催されていた2歳GⅠ朝日フューチュリティーステークスが阪神に移行したのに伴い、阪神で開催されていた芝2000mG3ラジオNIKKEI2歳ステークスを中山で行われていたホープフルステークスに移行。2017年にGⅠに昇格しています。
牡馬クラッシック第1弾である皐月賞と同じコースで行われるため、近年ホープフルステークスを試走とする馬が増えており、中山に移行以後ホープフルステークスを制したレイデオロがダービーを、サートゥルナーリアとコントレイルが皐月賞を制しています。
↓過去10年のホープフルステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2022年ホープフルステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ファントムシーフ | ハービンジャー | 牡2 | 福永祐一 | 谷川牧場 |
西村真幸 (栗東) | Medaglia d’Oro | 55kg | ターフ・スポート | |||
1 | 2 | ハーツコンチェルト | ハーツクライ | 牡2 | 松山弘平 | ハシモトファーム |
武井亮 (美浦) | Unbridled’s Song | 55kg | グリーンファーム | |||
2 | 3 | シーウィザード | ビーチパトロール | 牡2 | 浜中俊 | シンボリ牧場 |
鹿戸雄一 (美浦) | メジロベイリー | 55kg | 岡田牧雄 | |||
2 | 4 | セレンディピティ | ドゥラメンテ | 牡2 | 武豊 | ノーザンファーム |
音無秀孝 (栗東) | ハービンジャー | 55kg | 近藤英子 | |||
3 | 5 | フェイト | リアルスティール | 牡2 | 坂井瑠星 | ノーザンファーム |
矢作芳人 (栗東) | Wiesenpfad | 55kg | 藤田晋 | |||
3 | 6 | グリューネグリーン | ラブリーデイ | 牡2 | M.デムーロ | 本間牧場 |
相沢郁 (美浦) | スペシャルウィーク | 55kg | 斎藤光政 | |||
4 | 7 | ボーンイングランデ | サトノクラウン | 牡2 | 斎藤新 | グランデファーム |
吉田直弘 (栗東) | ブラックタイド | 55kg | グランデオーナーズ | |||
4 | 8 | トップナイフ | デクラレーションオブウォー | 牡2 | 横山典弘 | 杵臼牧場 |
昆貢 (栗東) | スピニングワールド | 55kg | 安原浩司 | |||
5 | 9 | セブンマジシャン | ジャスタウェイ | 牡2 | C.デムーロ | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | メイショウサムソン | 55kg | 前迫義幸 | |||
5 | 10 | ガストリック | ジャスタウェイ | 牡2 | 三浦皇成 | 栄進牧場 |
上原博之 (美浦) | Curlin | 55kg | 前田幸治 | |||
6 | 11 | ドゥラエレーデ | ドゥラメンテ | 牡2 | B.ムルザベエフ | ノーザンファーム |
池添学 (栗東) | オルフェーヴル | 55kg | スリーエイチレーシング | |||
6 | 12 | モンドプリューム | サトノダイヤモンド | 牡2 | 横山和生 | 落合幸弘 |
水野貴広 (美浦) | シニスターミニスター | 55kg | 岡田スタッド | |||
7 | 13 | ヴェルテンベルク | キタサンブラック | 牡2 | 横山武史 | 社台ファーム |
宮本博 (栗東) | フレンチデピュティ | 55kg | 吉田照哉 | |||
7 | 14 | ジェイパームス | ジャスタウェイ | 牡2 | D.イーガン | ノーザンファーム |
堀宣行 (美浦) | Congaree | 55kg | エムズレーシング | |||
7 | 15 | キングズレイン | ルーラーシップ | 牡2 | C.ルメール | ノーザンファーム |
手塚貴久 (美浦) | ディープインパクト | 55kg | サンデーレーシング | |||
8 | 16 | スカパラダイス | シルバーステート | 牡2 | 今村聖奈 | ヒカル牧場 |
寺島良 (栗東) | グラスワンダー | 55kg | トライスターレーシング | |||
8 | 17 | ジュンツバメガエシ | ジャスタウェイ | 牡2 | 石川裕紀人 | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | エリシオ | 55kg | 河合純二 | |||
8 | 18 | ミッキーカプチーノ | エピファネイア | 牡2 | 戸崎圭太 | 野田みづき |
矢作芳人 (栗東) | ネオユニヴァース | 55kg | 千代田牧場 |
勝ち馬予想に役立つ!ホープフルステークスの注目馬分析
ガストリック
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
アイリッシュダンス | ||
シビル | Wild Again | |
シャロン | ||
エーシンエポナ | Curlin | Smart Strike |
Sherriff’s Deputy | ||
Wild Gams | Forest Wildcat | |
Diamonds and Legs |
ガストリックは東京スポーツ杯2歳Sの優勝馬で2戦2勝。前走の勝ち時計1分45秒8は過去10年の東京スポーツ杯2歳S最速。上りも34秒でメンバー中2番目の脚を繰り出しています。
ガストリックの父はジャスタウェイ。米国産のエーシンエポナは中距離の3勝馬。祖母ワイルドジェムズは海外でGⅢ3勝を含む9勝馬。5代先までクロスが無いアウトブリード。
2戦共東京1800m戦で、末脚勝負で勝ち上がっています。今回は小回りでスタミナが要求される中山2000m。血統的に距離延長の問題は無く、同じジャスタウェイ産駒のダノンザキッドが同じローテーションでホープルフルSまで3連勝を飾っています。勝ち負け。
グリューネグリーン
ラブリーデイ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
ポップコーンジャズ | ダンスインザダーク | |
グレイスルーマー | ||
レディーダービー | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
ウメノファイバー | サクラユタカオー | |
ウメノローザ |
グリューネグリーンはラジオNIKKEI杯京都2歳Sの優勝馬で、3戦2勝3着1回。前走のラジオNIKKEI杯京都2歳Sは5番人気で逃げ切り勝ち。勝ち時計2分5は過去10年で同レース最速です。
グリューネグリーンの父は宝塚記念・天皇賞秋を制したラブリーデイ。スペシャルウィーク産駒の母レディーダービーは未勝利馬。祖母はオークス馬のウメノファイバーで、グリューネグリーンの半兄でジャングルポケット産駒のヴェルデグリーンがオールカマー、AJCCと重賞2勝を含む7勝。
またグリューネグリーンは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。血統的に適距離は2000~2400mで、父のダンスインザダーク、トニービンの血が入っており、前走早い時計で逃げ切っていることからもスタミナは豊富。
中山芝2000mとコースが似ている阪神芝2000mを経験しているのは強み。今回も逃げが予想されます。前走は5番人でマークされずに行けたことが勝因で、今回は他馬の目標にされる可能性が大。また前走2着馬とは頭差しかありません。抑えまで。
ハーツコンチェルト
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
ナスノシベリウス | Unbridled’s Song | Unbridled |
Trolley Song | ||
Cradlesong | Pine Bluff | |
Happy Tune |
ハーツコンチェルトはこれまで2戦1勝3着1回。前走東京スポーツ杯2歳Sでは1番人気、メンバー中上り最速の33秒8の脚を繰り出しても、出遅れが響き届かず。2戦共上りは33秒台を繰り出しています。
ハーツコンチェルトの父はハーツクライ。アンブライドルズソング産駒の母ナスノシベリウスは芝マイルの3勝馬で、産駒は全て中央で2勝以上を挙げていますが、目立った活躍は出ていません。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持ちます。
ハーツコンチェルトの全姉ナスノシンフォニーが3勝、アレグロモデラートが2を挙げていますが、オープンまでには出世していません。
2戦共33秒台の末脚を駆使していますが、ゴール前直線が長い中京・東京コースでのもの。ハーツクライ産駒なので距離延長は好材料も、スライド走法が多く、ゴール前直線が短い中山では加速がし難く脚を余す可能性が。またホープフルSでは過去3着だった馬は3着が最高。抑えまで。
ミッキーカプチーノ
エピファネイア | シンボリクリスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
シーザリオ | スペシャルウィーク | |
キロフプリミエール | ||
スティールパス | ネオユニヴァース | サンデーサイレンス |
ポインテッドパス | ||
ロイヤルペルラ | ブライアンズタイム | |
スターマイライフ |
ミッキーカプチーノは2戦2勝。2戦とも芝2000m戦で、前走中山芝2000m1勝クラスを1番人で優勝。勝ち時計1分59秒1はこの時期としては早く、上りはメンバー中2番目の34秒6、2着には0.6秒差をつけています。
ミッキーカプチーノの父はエピファネイア。ネオユニヴァース産駒の母スティールパスは地方GⅢ勝ちがある6勝馬。母の半妹でマンハッタンカフェ産駒のトレンドハンターがフラワーカップを制し、桜花賞で3着しています。
父、母の父ともスタミナ豊富。血統内にサンデーサイレンスの4×3、ロベルトの4×4の濃いクロスを持ちます
本レースと同じ舞台の中山2000mを経験しているのは強み。レース中盤からペースを押し上げている競馬をしているように、スタミナと長くいい脚を使え、脚質的に中山も向き。他の有力馬が瞬発力を武器にしているため、早めの競馬でスタミナ勝負に持ち込めれば勝ち負け。
ファントムシーフ
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
ルパンⅡ | Medaglia d’Oro | El Prado |
Cappucino Bay | ||
Promising Lead | デインヒル | |
Arrive |
ファントムシーフはこれまで2戦2勝。前走中京芝2000mOPを2番人気で優勝。勝ち時計2分2、上りは33秒5でメンバー中最速、2着に0.3秒差を付けています。
ファントムシーフの父はハービンジャー。米国産の母ルパンⅡは未勝利馬。祖母プロミッシングリードは愛国中距離GⅠの優勝馬。母系は海外でGI馬を多数輩出し、父ハービンジャーの父ダンジリもこの系統。
血統内に大種牡馬デインヒル、5頭のGⅠ馬を生んだハシリの3×3の濃いクロス、さらにノーザンダンサーの5×5×5×5のクロスがある異色の配合です。
脚質的にも中山向き。ただしホープフルSはノーザンダンサー系との相性は悪く、過去10年で2着1回3着1回。この2頭も母の父はサンデーサイレンス系なので、サンデーサイレンスの血を持たないファントムリーフには嫌なデータ。血統的も重く、距離はもっと伸びた方が良いタイプ。抑えまで。
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