2024年桜花賞の注目馬を分析！
桜花賞の特徴
GⅠ桜花賞は第2回阪神開催6日目に行われる3歳牝馬限定芝1600mの定量戦です。負担重量は55kg。国際競争に指定され、外国調教場は9頭まで出走可能です。
JRAおよび地方所属馬はチューリップ賞3着以内、フィリーズレビュー3着以内、アネモネS2着以内の馬に優先出走権が与えられています。また地方所属馬はJRA2歳GⅠおよび3歳重賞優勝馬に出走資格が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金順に出走が可能です。
なお桜花賞5着までの馬にオークスへの優先出走権が与えられます。
2024年桜花賞出走表
| 枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
| 所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
| 1 | 1 | ワイドラトゥール | ｶﾙﾌｫﾙﾆｱｸﾛｰﾑ | 牝3 | 北村友一 | フジワラファーム |
| 藤原英昭（栗東） | アグネスタキオン | 55kg | 幅田昌伸 | |||
| 1 | 2 | クイーンズウォーク | キズナ | 牝3 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
| 中内田充正（栗東） | Harlington | 55kg | サンデーレーシング | |||
| 2 | 3 | イフェイオン | エピファネイア | 牝3 | 西村淳也 | 社台ファーム |
| 杉山佳明（栗東） | ゼンノロブロイ | 55kg | 社台レースホース | |||
| 2 | 4 | キャットファイト | ディスクリートキャット | 牝3 | 松山弘平 | ダーレー・ジャパン・F |
| 上原博之（美浦） | パイロ | 55kg | ゴドルフィン | |||
| 3 | 5 | シカゴスティング | ロゴタイプ | 牝3 | 浜中俊 | 社台ファーム |
| 庄野靖志（栗東） | スクリーンヒーロー | 55kg | 辻川弘 | |||
| 3 | 6 | ハワイアンティアレ | ロードカナロア | 牝3 | 池添謙一 | 社台ファーム |
| 松永幹夫（栗東） | マンハッタンカフェ | 55kg | 名古屋友豊 | |||
| 4 | 7 | スウィープフィート | スワーヴリチャード | 牝3 | 武豊 | 聖心台牧場 |
| 庄野靖志（栗東） | ディープスカイ | 55kg | YGGホースクラブ | |||
| 4 | 8 | コラソンビート | スワーヴリチャード | 牝3 | 横山武史 | ビックレッドフーム |
| 加藤士津八（美浦） | オルフェーヴル | 55kg | TCラフィアン | |||
| 5 | 9 | アスコリピチェーノ | ダイワメジャー | 牝3 | 北村宏司 | ノーザンファーム |
| 黒岩陽一（栗東） | Danehill Dancer | 55kg | サンデーレーシング | |||
| 5 | 10 | セキトバイースト | ﾃﾞｸﾗﾚｰｼｮﾝｵﾌﾞｳｫｰ | 牝3 | 藤岡佑介 | タイヘイ牧場 |
| 四井洋文（栗東） | Footstepsinthesand | 55kg | TNレーシング | |||
| 6 | 11 | ライトバック | キズナ | 牝3 | 坂井瑠星 | レイクヴィラファーム |
| 茶木太樹（栗東） | Exceed And Excel | 55kg | 増田和啓 | |||
| 6 | 12 | ステレンボッシュ | エピファネイア | 牝3 | J.モレイラ | ノーザンファーム |
| 国枝栄（美浦） | ルーラーシップ | 55kg | 吉田勝己 | |||
| 7 | 13 | テウメッサ | ハービンジャー | 牝3 | 岩田望来 | ノーザンファーム |
| 金成貴史（美浦） | キングカメハメハ | 55kg | サンデーレーシング | |||
| 7 | 14 | ショウナンマヌエラ | ジャスタウェイ | 牝3 | 岩田康誠 | 静内フジカワ牧場 |
| 高野友和（栗東） | シンボリクリスエス | 55kg | 国本哲英 | |||
| 7 | 15 | エトヴプレ | Too Darn Hot | 牝3 | 藤岡康太 | Godolphin |
| 藤岡健一（栗東） | Clodovil | 55kg | H.H.シェイク・ハムダン | |||
| 8 | 16 | セシリエプラージュ | ﾌﾞﾘｯｸｽｱﾝﾄﾞﾓﾙﾀﾙ | 牝3 | M.デムーロ | 社台ファーム |
| 中村直也（栗東） | キングカメハメハ | 55kg | 吉田照哉 | |||
| 8 | 17 | マスクオールウィン | ドレフォン | 牝3 | 津村明秀 | 社台ファーム |
| 牧光二（美浦） | ハーツクライ | 55kg | 宮レーシング | |||
| 8 | 18 | チェルヴィニア | ハービンジャー | 牝3 | B.ムルザバエフ | ノーザンファーム |
| 木村哲也（美浦） | キングカメハメハ | 55kg | サンデーレーシング |
勝ち馬予想に役立つ！桜花賞の注目馬分析
アスコリピチェーノ
| ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | ||
| スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
| スカーレットインク | ||
| アスコルティ | Danehill Dancer | デインヒル |
| Mira Adonde | ||
| リッスン | Sadler’s Wells | |
| Brigid |
アスコリピチェーノは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。新潟2歳Sも制しておりこれまで3戦3勝。阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬がぶっつけで桜花賞出走は近年の主流。
アスコリピチェーノの父はダイワメジャー。デインヒルダンサー産駒の母アスコルティは短距離の2勝馬。祖母リッスンは海外のマイルGⅠ馬。母の半妹にディープインパクト産駒のタッチングピーチがローズS勝ち、同半弟のサトノクルーズが菊花賞で2着。
前走阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち時計1分32秒6は過去10年で最速。1分32秒7で優勝したレシステンシアは桜花賞で2着しているので、桜花賞でも十分馬券内。またダイワメジャー産駒も過去10年の桜花賞で3頭が馬券。調教が良く、当日調子が良さそうなら勝ち負け。
クイーンズウォーク
| キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| キャットクイル | Storm Cat | |
| Pacific Princess | ||
| ウェイヴェルアベニュー | Harlington | Unbridled |
| Serena’s Song | ||
| Lucas Street | Silver Deputy | |
| Ruby Park |
クイーンズウォークはクイーンCを1番人気で優勝。これまで3戦2勝2着1回。3戦共メンバー中上り最速で、33秒台の末脚を繰り出しています。
クイーンズウォークの父はキズナ。カナダ産の母ウェイヴェルアベニューは米GⅠBCフィリー&メアスプリントの優勝馬で全7勝の活躍馬。クイーンズウォークの半兄でフランケル産駒のグレナディアガーズが朝日杯フューチュリティＳと阪神Ｃを優勝しています。
前走クイーンCの勝ち時計1分33秒1は、過去10年で2番目タイ。昨年同タイムでクイーンCを優勝したハーパーは桜花賞で4着、2着のリバティアイランドが優勝なので、掲示板に載るだけの能力はあります。
ただし3歳春の牝馬限定重賞クイーンC組と桜花賞の相性はあまりよくなく、過去10年で同レース2着だったスターズオンアースの優勝が1回ありますが、同レース優勝馬の桜花賞の成績は過去10年で3着1回のみ。抑えまで。
チェルヴィニア
| ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
| Hasili | ||
| Penang Pearl | Bering | |
| Guapa | ||
| チェッキーノ | キングカメハメハ | Kingmambo |
| マンファス | ||
| ハッピーパス | サンデーサイレンス | |
| ハッピートレイルズ |
チェルヴィニアはアルテミスSの優勝馬で、これまで3戦2勝2着回。3戦共1番人気で、アルテミスSは単勝1.5倍の圧倒的な1番人気。勝ち時計は1分33秒6、2着馬で後に阪神ジュベナイルフィリーズ4着のサフィラに0.3秒差を付けて圧勝しています。
チェルヴィニアの父はハービンジャー。キングカメハメハ産駒の母チェッキーノはフローラSの勝ち馬でオークスでも2着。チェルヴィニアの一つ上の半兄でモーリス産駒のノッキングポイトが新潟記念を優勝しています。
また母の全兄は3歳重賞2勝のコディーノ、祖母ハッピーパスは京都牝馬S勝ちがある5勝馬、近親にフィリーズレビュー勝ちのサブライムアンセムがいるなど、一族は走ります。
チェルヴィニアは3戦共先行して上りは33秒台。ただし出走予定だった阪神ジュベナイルフィリーズを左トモに違和感が出たため大事を取って回避。過去10年で5ヵ月振りのぶっつけで桜花賞に臨んで馬券になった馬はいません。見送り。
ステレンボッシュ
| エピファネイア | シンボリクリスエス | Kris S. |
| Tee Kay | ||
| シーザリオ | スペシャルウィーク | |
| キロフプリミエール | ||
| ブルークランズ | ルーラーシップ | キングカメハメハ |
| エアグルーヴ | ||
| ランズエッジ | ダンスインザダーク | |
| ウインドインハーヘア |
ステレンボッシュは阪神ジュベナイルフィリーズの2着馬。これまで4戦2勝2着2回。1勝クラス勝ちで臨んだ阪神ジュベナイルフィリーズのでは5番人気でしたが、優勝馬アスコリピチェーノとはタイム差無し。上りは同馬を上回り33秒5を繰り出しているので結果は位置取りの差。
ステレンボッシュの父はエピファネイア。ルーラーシップ産駒の母ブルークランズは芝中距離の3勝馬。母の半姉から昨年のホープフルSの優勝馬レガレイラが出ています。またステレンボッシュはサンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ちます。
4戦共マイル戦。阪神ジュベナイルフィリーズから桜花賞は近年の流れ。父がこの時期走るエピファネイア。特別マイナスになる要素はなく、調教と当日の調子が良さそうなら勝ち負け。
スウィープフィート
| スワーヴリチャード | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
| アイリッシュダンス | ||
| ピラミマ | Unbridled’s Song | |
| キャリアコレクション | ||
| ビジュートウショウ | ディープスカイ | アグネスタキオン |
| Penang Pearl | ||
| スイープトウショウ | エンドスウィープ | |
| タバサトウショウ |
スウィープフィートはチューリップ賞の優勝馬。これまで6戦2勝2着2回3着1回。前走は稍重の馬場の中、最後方付近からメンバー中最速の34秒3の脚を繰り出し、勝ち時計は1分33秒1、2着に0.2秒差を付けています。
スウィープフィートの父は大阪杯・JCを制したスワーヴリチャード。ディープスカイ産駒の母ビジュートウショウはダート短距離の1勝馬。母はJRA最優秀4歳牝馬で秋華賞、宝塚記念、エリザベス情報杯勝ちのスイープトウショウ。ただし祖母から目立った活躍馬は出ず、スウィープフィートが重賞初制覇。
スウィープフィートは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。血統から見れば中距離馬。
クラシック路線に乗せたいためか新馬戦以外は積極的にマイル戦を使い、抽選で出走した阪神ジュベナイルフィリーズでは9番人気で7着。次走の京都芝1600mLクラスで2着に入り、前走のチューリップ賞の勝ち時計1分33秒1は過去10年で2番目に早い時計。
チューリップ賞では前半ハイラップで逃げた逃げ馬が2着まで粘り、後半のレースのあがりも掛かっているので、相対的にスタミナがあるスウィープフィートに展開が向いた格好化。例年チューリップ賞組が桜花賞で馬券に絡む可能性が高く、タフな展開になれば台頭。連下で。
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